燃料電池ワールド (2009/07/24 09:00)

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□燃料電池ワールド Vol.493
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■2009年07月24日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM

                  ◇http://blogs.yahoo.co.jp/pemdream

■2009年07月23日のWEB LINK NEWS
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2009/07/23 昭和電工が高い・燃料電池部品の新製法開発(サーチナ)

 昭和電工が堅調。同社は今日、燃料電池の発電用セルに使う基幹部品「セパレーター」の新製法を開発したと発表した。新型のセパレーターを使った実験では、セルあたりの出力が30%高まったという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090723-00000140-scn-brf

2009/07/23 昭和電工、新型カーボンセパレーターを開発…コストダウン、燃料電池を高出力化(レスポンス)

 昭和電工は、カーボンセパレーターの大幅なコストダウンを実現する技術を開発したと発表した。カーボンセパレーターは固体高分子形燃料電池(PEFC)の高出力化を可能とする。

 カーボンセパレーターの製造工程や原料の大幅な見直しによる生産技術の確立により、低コスト化や軽量化にめどをつけると同時に、これまで試作したPEFCに比べて出力密度が約30%増加した。開発は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の支援により得られた。

 同社は、より強い機械強度と高い導電性を付与するために、ホウ素を添加したカーボンを原料とする2枚のセパレーター板を特殊な接着性樹脂の使用により高精度で熱溶着させる技術を確立し、水素ガス通過面、酸素ガス通過面、化学反応の結果生じる発熱を抑えるための冷却水流路と一体化したカーボンセパレーターの開発に成功した。

 2枚のセパレーター板を補助部品により接合する従来の技術によるセパレーターと比較すると、2枚のセパレーター板の間の冷却水流路をシールするためのパッキン工程を省略でき、セパレーター板同士の接触抵抗値を10分の1以下に低減でき、2枚のセパレーター板の一体化による相互補強効果によりその厚みを0.1mm程度まで薄肉化できるなどのメリットがある。
 これらにより従来のPEFCと比べて出力を約30%向上できる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090723-00000032-rps-ind
※図あり

2009/07/23 余った電力2倍で買い取り、今冬にも新制度(読売新聞)

 経済産業省は23日、太陽光発電の普及を促進するため、家庭などの太陽光発電で余った電力を、電力会社に現在の2倍の価格で買い取らせる新制度を今冬にも導入すると発表した。

 電力会社は買い取りコストを、一般家庭や企業などすべての電気契約者の電気料金に転嫁する。上乗せ額は、転嫁が始まる来年4月からの1年間は少額だが、2011年度は標準的な家庭で平均月額約30円、16年度以降は最大月100円程度になる見込みだ。

 新制度では、電力会社の買い取り価格は、住宅が現在の1キロ・ワット時あたり24円から48円に引き上げられる。家庭用燃料電池などの省エネ発電機を併設している家庭の買い取り額は、1キロ・ワット時あたり39円とする。工場など住宅以外の施設についても、現在の十数円を24円とする。低所得世帯や太陽光発電を設置していない家庭、零細企業などから不満が出る可能性もある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090723-00001093-yom-soci

2009/07/23 デンマーク、2050年までにカーボンニュートラルを実現(サーチナ)

 先月公表されたデンマークエネルギー協会(DEA)の提言によると、デンマークは、風力発電やバイオマスエネルギーなどの再生可能エネルギーの利用促進やCO2回収・貯留(CCS)技術などの新技術の導入、電気自動車への移行により2050年までにカーボンニュートラルを実現するという。

 今回の提言に際し、DEAの上級顧問であるシャルロット氏は「我々は気候変動を深刻な問題と認識している。デンマークのような先進国が2050年までにカーボンニュートラルの実現を約束すれば、発展途上国を含めた長期目標の合意形成を促す。」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090723-00000134-scn-bus_all

■海外ニュース
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<定置用電源>
●日本ガイシ、高効率の固体酸化物型燃料電池を開発(2009/06/16)

 日本ガイシ株式会社(NGK Insulators Ltd.)は、燃料に水素ガスを使い、低位発熱量(lower heating value;LHV)63%を達成した固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cell;SOFC)を開発した。この固体酸化物型燃料電池は、出力700W、作動温度800℃を特長としている。日本ガイシは、2012年か13年までの事業化を可能にする商業ベースの試作品を開発していく方針である。
http://www.powerpulse.net/story.php?storyID=20696

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