燃料電池ワールド (2001/06/13 13:00)

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□燃料電池ワールド
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■Vol.006 2001/6/13発行

                   ◆燃料電池NPO法人PEM−DREAM

                        ◇http://www.pem-dream.com/

──────────────────────────────────────6/6日号はVol.5 でした。お詫びして訂正します。
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■アップデート
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◇第8回ダイムラー・クライスラー・シンポジウム報告 PART2

 5月30日号に続いて、ダイムラー・クライスラー・シンポジウムの報告です。今回は、水素経済を作ろうとしているアイスランド共和国の話や、日本のエネルギー政策に携わっていられる柏木孝夫氏の話、さらにレーシングドライバーでモータージャーナリストの清水和夫氏がモデレーターを務めたパネルディスカッションの3本建てです。どんな内容だったのか、HPをご覧ください。
http://www.pem-dream.com/
    
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■世界のニュース
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<輸送関連>
●世界で初めて商業的に燃料電池自動車が売却

 ロンドンのウェストミンスター市議会はゼヴコ社の燃料電池バンを33,000ポンド(47,000ドル)で購入した。この車はロンドンの公園管理に使用される予定で、最高時速62マイル、従来の内燃機関自動車よりも50パーセント燃費が安い。

●ダイムラー・クライスラーがシンガポールの燃料電池試験契約に署名、三菱とは協定を締結

 ダイムラー・クライスラー社は燃料電池車の走行試験を国内で実施することを許可する契約を、シンガポール政府と締結した。ダイムラーは20台の水素燃料自動車をシンガポールの公道でテストし、同時に必要な水素補給施設を建設する予定である。一方で、ダイムラー・三菱グループは共同で、両社の自動車技術と三菱重工業と日本の三菱の燃料電池技術を融合し、自動車用燃料電池を開発する計画である。

<定置型電源>
●プラグ・パワーが燃料電池を公開

 プラグ・パワーは同社の株主総会で、最初の実用製品を公開した。電灯、冷蔵庫、空調機が接続されたこの燃料電池はSU1と名付けられ、この秋の市場投入を予定している。

●トヨタが住宅用燃料電池を市場投入

 トヨタ・モーター・コーポレーションは2008年の実用化を目指して、住宅用燃料電池発電装置を開発する計画である。計画によれば、トヨタは2004年までに燃料電池を利用した試験用のモデル住宅を建設する。燃料電池はトヨタグループの企業が開発する。

<報告書・市場研究>
●クリーン・テクノロジーが今後10年間で成長するという報告

 クリーン・エッジの最新の報告書によると、クリーン・テクノロジーが急成長し、経済、環境、社会に多大な貢献をするものと予測している。この報告書はクリーン・テクノロジー市場を定義し、2005年、2010年の市場を予測しており、<http://www.cleanedge.com> でダウンロードできる。

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■イベント
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●燃料電池開発情報センター第14回講習会(再掲)
「燃料電池の基礎講座」

◇日時 6月19日(火)10:00〜16:00
◇会場 アルカディア市ヶ谷(私学会館)

    〒102-0073 東京都千代田区九段北4-2-25(電話:03-3261-9921)
◇プログラム
 1.燃料電池の原理
    横浜国立大学   神谷信行教授
 2.りん酸形燃料電池の概要

    東芝インターナショナルフュエルセルズ(株) 草間伸行グループ長
 3.溶融炭酸塩形燃料電池の概要
    MCFC研究組合 幹 淳部長
 4.固体酸化物形燃料電池の概要
    東京ガス(株)  松崎良雄主幹研究員
 5.固体高分子形燃料電池の概要
    山梨大学     渡辺政廣教授
◇定員 180名(定員になり次第締切)
◇参加費(テキスト代含む)

   燃料電池開発情報センター会員、大学、公共団体等  12000円

   非会員                      18000円
◇申込方法 下記HPを参照のこと。

   燃料電池開発情報センター http://eclab.kz.tsukuba.ac.jp/fcdic/ja/
◇お問い合わせ 燃料電池開発情報センター事務局(担当:天池)     
       TEL:03-3296-0935 FAX:03-3296-0936

●BMWの水素自動車展示(再掲)

 BMWは、「BMW クリーンエネルギー・ワ ールドツアー」東京イベントを開催しています。主役の車は、昨年5月にドイツ公道ナンバ ーを取得して10万キロを超える公道走行を続けている水素内燃機関自動車BMW 750hL。水素供給ステーションが、ガソリンスタンドと同程度に整備 されるまでの初期インフラの状況を考慮して、ガソリンと水素のバイフュー エル仕様となっています。

 水素は、大気汚染と地球温暖化ガスの両方を一挙に解決する代替エネルギーの本命と して、広く認知されつつあり、BMWでは、ゼロエミッションを可能とする水素自動車が夢物語ではな く、すでに現実の車であることをアピールしたいとしています。
【東京イベントスケジュール】
◎6月25日(月)〜7月8日(日)
 ソニースクエア(中央区銀座5-3-1)で、水素自動車の展示
◇問い合わせ BMWインフォメーション TEL:0120−170800(フリーダイヤル)

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■燃料電池QUIZ
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毎週ひとつの質問を出します。答は、YESかNOのふたつにひとつ。
どちらかを決めて、解答ページにアクセスしてください。
http://www.pem-dream.com/

09.水素を作れるのは、水だけ?

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■お知らせ
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☆読者からの質問
 うれしいことに、最近読者から質問が寄せられました。

 ひとつは、「突然ですが、今、高校3年生で学校の授業の一環で「総合学習」(自分で進路などを考えたテーマを決め、そのことを調査して、レポートにまとめるもの)というものをやっています。僕は現在の自動車とこれから増えていくであろうハイブリッドカーや燃料電池車について調べています。しかし、学校をはじめ近くの図書館にも十分な資料がありません。もちろんメールマガジンは登録していますが、自分が必要としている情報があまりありません。また、東京から遠いので、実際に燃料電池などを見に行くことも時間の都合上難しいです。なので、もし現段階でどのくらいまで燃料電池が進歩しているのか、あるいは、燃料電池の長短所などが掲載されている資料がないかどうかと思ってメールしました。回答よろしくお願いします」

 いまひとつは、「Q1. 現在、日本で燃料電池を開発している会社で、優秀な会社、上位3社を教えてください。Q2. 世界の上位3社を教えてください」というものです。私たちはできるだけ詳しい回答を送りましたが、読者の皆さんならどのような答を送りますか?

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■燃料電池ワールド
 □毎週水曜日発行
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM−DREAM 
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