図. 新浜メチス 自我モデル・学習機能搭載型の仕組み
本会話システムでは、「他者のまなざしに応えようとする自己(me)」による出力と「本来の自分であろうとする自己(I)」による出力のどちらか一方が、 自我モデルによって選択され、最終的に出力されます。
自己を一つのリファレンスとしながら、あるいは、これまで体験した他者をリファレンスとしながら、他者を理解しようとすること。 すなわち、自分の内側で他者のシミュレーションを完全に行うことで、他者を自分の中で再現して他者のイメージを持ち、それによって他者の挙動を予想すること。 つまりは他者を受け入れることが重要です。
そして、それによって自分も変化を受けること。 その他者が他人であれ、世界であれ、そこに自分から他者へのまなざしを発し、再び他者から自分へ返されるまなざしを受け入れること。 他者からのまなざしを受け入れるということは、単に見られる、ということではなく、まなざしを放つ他者に対して自分を形成することでもあります。 それは、他者の要求に応える自分を自分の中に形成することです。 そこで他者の要求に沿う自己(me)と本来の自己(I)の間に分裂が起こります。 そして、他者のまなざしに応えようとする自己(me)と、本来の自分であろうとする自己(I)の間に緊張関係が形成されます。 このダイナミクスこそが、自我そのものです。
三宅 陽一郎 : 人工知能が「生命」になるとき (PLANETS, 2020 〈底本はPLANETS(2020)〉) 位置No. 1273/3659.
本会話システムでは、5つ 3つ※ の独立した会話システムに同一の入力を行い、得られた5つ 3つの出力のうち、過去に受け手(ヒト)が会話を返した本会話システムの出力の学習データに最も近い出力を、「他者のまなざしに応えようとする自己(me)」の出力にします。
※ 2021/11/20より、「5つ」(Magi_ALOALO構成)に変更。
本会話システムでは、5つ 3つの独立した会話システムに同一の入力を行い、得られた5つ 3つの出力のうち、最も平均に近い出力を、「本来の自分であろうとする自己(I)」の出力にします。
本会話システムでは、受け手(ヒト)が会話を返した本会話システムの出力を学習データとして記録します (参考情報として、記録日時も記録します)。
公開開始: 2021/ 8/22
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