ほんと、ほんと、ほんと。
ゆれながら歩く虫。
葉っぱがー、ゆれているみたいにして、こう、よろよろっとなりながら。
うん。
何かねー、そう、そう、何かミネソタに行ったときにー、初めて、生まれて初めてー、あの何か、何ていうんだ、日本語で。
ナナフシっていうのかな。
あのー、小枝みたいな、虫?
パッと見たときにさ、こう、枝みたいに見える虫がいるの。
あれをー、何かちっちゃいときから図鑑とかでは見てたけどー、本物を初めてこう見つけてー、すごいうれしくなっちゃってー、写真撮っちゃった。
それもさー、その、何ていうか、自分の教えている子供がいると、とこで、1人ギャーギャー騒いで、あーっとか言って写真撮ってるから周りの子は、周りの子はそんなの何かあたりまえだったみたいでー、何か先生が虫撮ってるーって。
でもね、すごいうれしかった。
本物だーっとか言って。
会話コーパスを用いた会話システムの高度化研究目的のために使用している 名大会話コーパスのデータです。
藤村逸子・大曽美恵子・大島ディヴィッド義和、2011「会話コーパスの構築によるコミュニケーション研究」藤村逸子、滝沢直宏編『言語研究の技法:データの収集と分析』p. 43-72、ひつじ書房