最終内容更新 2004/ 7/31 最終編集校正 2019/12/17
インターネットに「H 6. 9. 6 集中豪雨」(一般には「伊丹豪雨」と呼ぶようです)に関する記録がほとんどないので、書いておきます。
市の西 兵庫県川西市との市境を流れる猪名川の上流に、昭和57年(1982年)、一庫ダムが完成して以来、あまり水害を経験していなかった池田市ですが、平成 6年(1994年) 9月 6日深夜から 7日未明にかけての集中豪雨は、市 南に位置する大阪空港の地下施設を水没させ、航空運行に多大な支障をきたすなど被害を与えました。 なお、関西国際空港が開港(1994年9月4日)した 2日後のことでした。 私の当時の記憶は、大阪空港浸水と、あと、雨音の異常なうるささです。
広報いけだ 1995/ 6/ 1 号 9面より。pdfバックナンバー (なお、この画像は、各戸に配られた印刷・製本された「広報いけだ」からスキャニングしたものです) |
>本件集中豪雨は,空港北西端部から池田市を中心とする東西3キロメートル,南北1・5キロメートルの極めて限られた範囲の地域で約4時間という深夜の短時間の内に総雨量400ミリメートルを超え,また,東西11キロメートル,南北6キロメートルの範囲の地域においても総雨量200ミリメートルに達する局地的な大雨であった。 ソース1
>大阪府及び兵庫県の警報基準を大きく上回る観測史上経験したことのないみぞうの局地的かつ短時間の集中豪雨であった。 ソース1
>本件集中豪雨により,空港より上流の池田市では床上浸水約900棟,床下浸水約1800棟,道路陥没34か所,河川の護岸崩壊1か所,ため池ののり面損壊1か所,農地の冠水9ha等の被害が出,豊中市でも床上浸水世帯が多数出,空港川の上流域にも浸水被害が出ていること, ソース1
>大阪国際空港においても,滑走路等から雨水がターミナルビル地下に流れ込み,配電盤室が水没し空港機能が一時完全に麻痺した。 ソース2
>大阪国際空港においても,滑走路等から雨水がターミナルビル地下に流れ込み,配電盤室が水没し,停電により空港機能が麻痺した。降雨により国内空港が麻痺するという事態が発生したのは,これが初めてであった。 ソース2
地点 | 最大1時間 | 最大3時間 | 総雨量 | 備考 |
1.上池田観測所 | 130mm | 266mm | 1,2,3時間雨量とも1000年確率を超えるもの ソース1 | |
2.池田下水処理場 | 127mm | 331mm | 408mm | 1,2,3時間雨量とも1000年確率を超えるもの ソース1 |
3.桜井谷ポンプ場 | 96.5mm | 229.5mm | 1,2,3時間雨量とも1000年確率を超えるもの ソース1 | |
4.大阪航空測候所 | 91mm | 207.5mm | 221.5mm | 1,2,3時間雨量とも1000年確率を超えるもの ソース1 |
5.原田下水処理場 | 1時間雨量が60年確率,2,3時間雨量が100年確率を超えるもの ソース1 | |||
6.伊丹市庁舎屋上観測所 | 107.5mm | 4時間に297mm。同年の年間降雨量の34.4%。 ソース2 |
(マピオンの地図を加工したもの)
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