多様な未来製作所 TAKAGI-1 みくすと

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2020/06/27

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従来、内部の構造が複雑な数センチ大の部品を作るとなれば、いくつにも分割した部品を作り、組立てるしかなかった。

 精密鋳造では、内部の複雑さに限界がある。

 また、内部に工具が入らないため工作機械による加工は不可能である。燃料ノズルの構造を見れば、何十もの部品で細かい構造を作って、組立てるしかなかったことがよく分かる。

 ここで3Dプリンターの本領発揮である。内部に複雑な空間を作りながら、一体で製造ができるからだ。

 GEによると、これまで20個に分割して作っていた部品が1個にできた。

 組立は不要である。図面も1枚でよい。重量も25%減った。



- 世界初、3Dプリンターでジェットエンジン部品量産化 - ライブドアニュース

[ Posted Sat, 27 Jun 2020 11:52:02 ]

 


3Dプリンターではチタンアルミナイドの粉の中で、チタンアルミナイドを溶かすため、型と化学反応しない。溶かしたチタンアルミナイドを型に行き渡らせる必要もない。

 しかも、現在GEnxの生産に用いられている大きめに作る鋳造法よりタービン翼に近い形状に作ることができる。その結果、特にコストが高い仕上げの機械加工も少なくできる。



- 世界初、3Dプリンターでジェットエンジン部品量産化 - ライブドアニュース

[ Posted Sat, 27 Jun 2020 11:54:37 ]

 


GE9Xの5段目と6段目の低圧タービン翼は、チタンアルミナイドという新素材でできている。TiAlとかチタンアルミとも呼ばれる。

 チタンアルミナイドは、日本語に直訳するとアルミニウム化チタンとなる。合金ではなく、チタンの原子とアルミニウムの原子が化合した金属間化合物であり、金属よりもセラミックスに近い機械的性質を持つ。

 ボーイング787に搭載されているGEnxから採用された。

 ジェットエンジンのタービン翼に使われてきたニッケル基耐熱合金の比重が8〜9であるのに対し、比重は4.2である。

 チタンアルミナイドを用いれば、タービン翼の重量は半分ほどになる。タービン翼が軽くできれば、タービン翼を植えるタービンディスクも軽量化でき、タービンローター自体も軽量化できるため、軸受等の周辺の部品も軽量化できる。軽量化のメリットは大きい。



- 世界初、3Dプリンターでジェットエンジン部品量産化 - ライブドアニュース

[ Posted Sat, 27 Jun 2020 11:55:41 ]

 

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