受験生にスルKANカードを 〜関西の大学を受験する人はご一考ください〜

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 私は、2000年春、大学受験をしたわけ*1ですが、その一日目の帰り、大学の最寄駅の切符売り場が大変混雑しました。私はその大学を含めて、二校受験しましたが、そのどちらも混雑はとんでもなかったです。

大学は都市の中央部にはなかなかありません。しかも、通常、定期券使用率が高いことは明白で、券売機が少ししかありません。例えば、JR同志社前駅には、券売機が一台しかありませんでした。*2

 そこで役立ったのが、「スルッとKANSAI」対応カードです。一般名詞を用いれば「ストアードフェアシステムカード」となります。関東圏では「パスネット」と呼ばれているもので、関西はサービス開始が早かったこと、私鉄(民鉄)網が形成されていたこと、JRの躍進への危機感があることもあり、共通ストアードフェアシステム「スルッとKANSAI」が発展しています。くわしくはこちら

 切符売り場に並ばず、改札を通れる。つまり切符売り場の混雑を横目に自分はスルッと改札を通れるわけです。

 「スルッとKANSAI」はカードに残金が10円でもあれば、改札に入場できます。私は、同じ学校の友に60円のカードをプレゼントし(いや、後で返してくれる事を少し期待したが、それ以来彼に会っていない)、彼を入場させました。あとはすいている降車駅で清算すればいいのです。

 なお、「スルッとKANSAI」を「"スルッ"とスベる」と考えてはいけません。Z会(増進会出版社)は、2002年の受験期に「"スルッ"ととおる」という旨の広告コピーを一部の阪急駅(私の確認する限り)の改札機に貼り付けていました。スルKANの本義から考えれば、後者がより妥当なものと思います。

 良いように考えるか、悪いように考えるかは、人それぞれです。しかし、ネガティヴに考える人は、良い結果を得にくいように思います。


本件をふまえて、非関西圏の高校・塾・予備校、受験生の宿を扱う旅行代理店などへスルKANカードをプロモートしたらどうか、という提案は、阪急電鉄にすでにメールし('01/ 1/12)、回答をいただいています('01/ 1/29)。

*1 ちゃんと受かりましたよ。
*2 同志社大(工学部機械システム学科)は受かりましたが、入学していません。