明瞭に書く

[インパール作戦に関して] これまでの連絡で主旨は十分、第十五軍に通じているはずと考えた方面軍は、あえて曖昧な表現の字句を修正しなかった。そして実際には方面軍の意図は第一五軍に通じておらず、第一五軍はむしろ、あいまいな表現を自案に有利な意味に解釈してしまったのである。

戸部良一, 寺本義也, 鎌田伸一, 杉之尾孝生, 村井友秀, 野中郁次郎 : 失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫, 1991) p.159.

論理をあいまいにしない

論理構造がはっきりとしない長い文を書かない。　参考: 正確な文章の書き方
短い文を適切な接続詞でつなぐ。
接続助詞「が」を、順接で用いない。　参考: 正確な文章の書き方
主語でない○○に「は、」をつけない。

隠さない。におわさない。

受け身を使って主語を隠さない。　参考: 正確な文章の書き方
一つのものに「も」をつけない。　参考: 正確な文章の書き方

抽象的な言葉や意味が広い言葉を使わない

抽象的な名詞「こと」「もの」を使わない。　参考: 正確な文章の書き方
格助詞「で」を使わない。
×「A地点で(→○ において) Bをした。それで(→○ それによって, その後 ?) 、...」
「非常に」を使わない。　参考: 正確な文章の書き方

名詞を略さない

「場合」を略さない。
×「全てにおいて」→　○「全ての場合において」
×「Aでは」→　○「Aの場合では」

設置: 2008/ 7/12

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