無窮ナレッジ

▼液晶ディスプレイとセロファンで立体視、コスト激安

http://slashdot.jp/articles/03/09/03/0821259.shtml?topic=70 
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20060734,00.htm  *
http://individual.utoronto.ca/iizuka/research/cellophane.htm 
トロント大学の飯塚啓吾教授( http://individual.utoronto.ca/iizuka/  )による。
「Review of Scientific Instruments」8月号に掲載。
 
(*より)
>ごく普通のセロファンラップで、ノートパソコンのスクリーンを3次元ディスプレイ
>に変えてしまえることを発見した。
 
液晶スクリーンが偏光した光を放出する(特定の偏向方向の光しか発しない)性質と、
半波長板の機能(偏向方向を変える機能)をもつセロファン、そして偏光板の
サングラスを使う。
 
偏向とは光の振動の向きのこと。偏向板は、特定の偏向方向の光しか通さない板。
 
つまり、━ 方向に偏向した光は、━ のタイプの偏向板を通り抜けられるが、
                ┃ のタイプの偏向板は通り抜けられない。
 
同様に、┃ 方向に偏向した光は、┃ のタイプの偏向板を通り抜けられるが、
                ━ のタイプの偏向板は通り抜けられない。
 
まず、液晶画面の左半分・右半分に、すこしだけ位置的にずらした画像を流す。
液晶の偏向方向を ━ としよう。液晶の右半分にはセロファンをかぶせる。
セロファンをとおった光(右半分の画像)は、セロファンの性質により、偏向方向が
 ┃ へと変わる。そして、サングラスの偏向板は、左目用に 偏向方向 ━ の光のみ
通す、右目用に 偏向方向 ┃ の光のみ通すようにする。
 
すると、左目には、液晶の左半分に映し出された画像しか届かないし、右目には、
液晶の右半分に映し出された画像しか届かない。これにより、左右の目が見る
画像に差がでて、立体的に見える、という仕組み。