TechnoProducer ビジネスに「効く」知財・抜粋

<1>「検索報告書」には特許庁のサーチャーが作った検索式が載っている
<2>個人名検索、特許から人を知る
<3>新規性 : 構成する要素に公知の事実以外が存在する
<4>進歩性 : 新規な用途・限定による顕著な効果
<5>特許にする、どうすれば権利になるか
<6>KEYパーソン
<7>当業者の範囲を超えた知識を強制的に持ってきて、無理やり結びつける
<8>パテントフリーという利便性を利用して顧客の利便性を高める
 
 
<1>

▼「検索報告書」には特許庁のサーチャーが作った検索式が載っている
 
以下、TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.6 より引用。
http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-39.html 
http://www.techno-producer.com/ 
 
  * * *
 
■プロの検索式を参考に。
 審査経過情報をうまく使うと、プロの検索式を参考にすることができます。
 
調査開始時に、キーワード検索でヒットした公報の番号を、
http://www.ipdl.inpit.go.jp/Tokujitu/pfwj.ipdl?N0000=118 
に入力してみましょう。
「検索報告書」には、特許庁のサーチャーが作った検索式が載っています。
 
試しに、「特許公開」「2005-172569」と入れてみましょう。
この特許は、アルミの陽極酸化を使ったラマン分光分析チップに関する特許です。
 
以下のレポートに、請求項ごとの検索式が載っています。特許に詳しくない方でも
キーワードのとり方、テーマコードやIPCなど、マネをすればそれなりの検索が
できてしまいます。
 
 
<2>

▼個人名検索、特許から人を知る
 
TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.4 より引用。
http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-41.html 
http://www.techno-producer.com/ 
 
  * * 引用はじめ * *
 
★今回のキーワードは「個人名検索」です。
 
 皆さんは、学会や展示会で出会った人、問い合わせがあって
明日会う人、などについてどの程度下調べをされているでしょうか?
おそらく、「会社のHP」と「個人名でGoogle検索」ぐらいは
されているかもしれません。
 
 ここで、特許を使うと。。。結構情報が得られます。
 
詳細は、
 http://www.techno-producer.com/docs/takara.pdf 
 
  * * 引用おわり * *
 
http://www.techno-producer.com/docs/takara.pdf   より引用。
 
  * * 引用はじめ * *
 
盛り上がる話題作りはもちろん、せっかく会うなら何か具体的な提
案をしたいですね。提案をするには、お客さんについて調べておくことが重要です。
でも、 「提案しようにも、結局のところ会わないと何を提案していいかよく分かんないん
だよね・・・」たしかに、その通りですね。
 
 でも本当にそうですか?
 
だれでも無料で調べられる「特許」 。論文は大半が有料ですが、特許を読むのは無料、特
許庁が HPで公開しています。 特許から、 「お客さんを知る」 方法、 早速やってみましょう。
 
  * * 引用おわり * *
 
紹介されているページ:
 
 特許・実用新案を検索する
 http://www2.ipdl.inpit.go.jp/begin/be_search.cgi?STYLE=login&sTime=1210838190308 
 
 > 「技術用語」「出願人」「発明者」を検索する場合にご利用いただけます。
 >・平成5年以降の公開公報から検索できます。
 
 
<3>

▼新規性 : 構成する要素に公知の事実以外が存在する
 
以下、TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.11 より引用。
http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-34.html 
http://www.techno-producer.com/ 
 
  * * *
 
【問題】「以下の3つは、それぞれ新規性はあるでしょうか?」
 前提:「青い」「丸い」「お皿」のみが公知であるとします。
 
 非常に単純化すると、「発明」を、「構成する要素」に「因数分解」し
それぞれの要素が、公知の事実(今回は上の「前提」で与えられた情報)
にすべて含まれていれば新規性はない、と考えることができます。
 
1)「青い」「丸い」「皿」「取手つき」
答え:「新規性有り」 
理由:新しい要素「取手」が付与されている
 
2)「赤い」「丸い」「皿」
答え:「新規性あり」
理由:要素の一つである「色」が異なる
 
3)「青い」「丸い」「食器」
答え:「新規性無し」
理由:「食器」は「皿」の上位概念であり、要素として新いものではない。
 
<補足>「上位概念」
「食器」の中には「皿」が含まれます。このような関係を、(食器は皿の)
「上位概念」である、といいます。
 
 
<4>

▼進歩性 : 新規な用途・限定による顕著な効果
 
以下、TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.13 より引用。
http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-31.html 
http://www.techno-producer.com/ 
 
  * * *
 
【問題】以下の事例、それぞれ進歩性があるでしょうか?
 前提:「青い」「丸い」「お皿」と「赤い」「四角い」「コップ」
    が公知の場合
 
 非常に単純化して説明すると、進歩性の代表的なポイントは
「新規な用途」「限定による顕著な効果」です。
 
 
1)「赤い」「丸い」「お皿」がカラス除けに抜群の効果がある。
・答え:進歩性有り。
・理由:通常のお皿としての用途以外の新しい用途、という点で
  進歩性が有ります。
 
こういった発明は「用途発明」と呼ばれます。既存のものでも
新しい用途であれば、特許として認められる可能性があります。
 
 
2)「四角い」「コップ」で陶器製のものは保温性に優れる。
これは、説明のために、あえて進歩性あり・無し、判断が
難しい例として取り上げました。
<回答例?>
・答え:進歩性有り。
・理由:材質を陶器に限定することで、保温性というコップに求めら
  れる性能が向上しており、進歩性があります。
<回答例?>
・答え:進歩性無し。
・理由:陶器は一般的に食器によく使われており、保温性がよい
  ことも、その材質や構造から「当業者であれば容易に」思いつく
  ことが可能である。
 
こういった発明は、「限定発明」と呼ばれます。今回の場合は
材質を限定することで、顕著な効果が表れたとして、特許が
認められる可能性があります。
ただ、進歩性の判断基準に「当業者が容易に思いつかない」という
ものがあります。さらに、細かい成分などを規定することで、
この基準を回避し、進歩性を主張できる可能性があります。
 
 
3)「赤い」「四角い」「お皿」
・答え:進歩性無し。
・理由:単に二つの公知の事例を組み合わせただけでは、進歩性は
  認められません。
 
ただ、同じ組み合わせでも、まったく異なる分野の技術の組み合わせ
であれば、進歩性が認められる可能性もあります。
発明には「新結合」が求められる、ということです。
 
 
まとめると、進歩性を持たせるポイントは「用途発明」「限定発明」
「新結合」となります。
 
 
<5>

▼特許にする、どうすれば権利になるか
 
以下、TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.16 より引用。
http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-28.html 
http://www.techno-producer.com/ 
 
  * * *
 
しかし、自分で事業をやるようになってから、ある弁理士の先生に言われ
た以下の一言、
 
「このままでは弱いですが、こういう点についてもっとアイデアを
ふくらませることはできませんか?そうすれば特許になると思いますよ、
いや、して見せますよ。」
 
この、最後の「いや、して見せますよ。」というのが、目からウロコでした。
 
 
そうです、特許を出したいと思っている人は、事業の運営に必要な
権利をなんとかして確保したいと、知財部の方々や弁理士の先生に
無理を承知で「依頼」してくるわけなのです。
 
知りたいのは、「どうすれば権利になるか」ということなのです。
 
 
<6>

▼KEYパーソン
 
以下、TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.15 より引用。
http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-29.html 
http://www.techno-producer.com/ 
 
  * * *
 
一方で、特許情報からは、開発担当者名および中心となる開発者、
開発Grの構成、開発テーマとその課題、いつからやっているのか、
共同研究先とその担当者名まで、情報として簡単に入手できることは
よくご存じだと思います。
 
特にこの「中心となる開発者=KEYマン」の情報が、皆様一番欲しい
情報ではないでしょうか?
 
結局企業は人で決まるもの、中核となりチームを引っ張り開発を推進する
人物を把握し、顧客とし、パートナーとし、あるいはマークすることが
重要です。
 
同じ話をするなら(あるいは聞くなら)、KEYマンにコンタクトしたい、、、
 
ですよね。
 
その後の進み方が、全然変わってきます。
 
 
<7>

▼当業者の範囲を超えた知識を強制的に持ってきて、無理やり結びつける
 
以下、TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.20 より引用。
http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-23.html 
http://www.techno-producer.com/ 
 
  * * *
 
世の中のいわゆる「発明」の大半が、既存のアイデア・技術の「新結合」
であることは、消しゴムつき鉛筆の例を引くまでもありません。
 
ここで「新結合」とは、特許用語で言うところの「当業者が想達しえない」
アイデアの「結合」ということ。
簡単に言うと、「ちょっと普通は結び付けようと思わない」アイデア同志を
結びつけると課題が解決しちゃった、ということです。
 
 
実はこの「当業者が想達しえない」というのが味噌なのです。
つまり、我々もただ「ウーン」とうなっただけではいずれにせよ思いつかない
ようなアイデア。
 
そこには、「当業者」の範囲を超えた知識を強制的に持ってきて、ある種
無理やり結びつけることが必要です。
 
 
<8>

▼パテントフリーという利便性を利用して顧客の利便性を高める
 
以下、TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.31 より引用。
http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-3.html 
http://www.techno-producer.com/ 
 
  * * *
 
クアルコム社がクロスライセンスと同時に自らのコア事業に特化しパテントフリー
という利便性を利用して顧客の利便性を高め、事業を優位に進めていったという
実例
 
 

 

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