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1. どんな種類の文章かを読者に知らせなければならない
モーティマー・J. アドラー, C.V. ドーレン=著, 外山 滋比古, 槇 未知子=訳 : 本を読む本 (講談社学術文庫, 1997) p.69. >「読者は、いま読んでいるのがどんな種類の本かを知らねばならない。 >これを知るのは早いほどよい。できれば読みはじめる前に知る方がよい」 これを著者を主語にして捉えなおす: 著者は、読者が文章を読みはじめる前に、その文章がどんな種類の文章かを知らせなければならない。 具体的には、見出し・目次を充実させること。 関連: Web の文章は読まれない。スキャンされる。 http://mkynet.hp.infoseek.co.jp/webcic/lib/inw2/whm-c_0405070.html#2 −移転→ http://takagi1.net/webcic/lib/inw2/whm-c_0405070.html#22. 2,3行で表せる内容に固執して文章を書かねばならない
モーティマー・J. アドラー, C.V. ドーレン=著, 外山 滋比古, 槇 未知子=訳 : 本を読む本 (講談社学術文庫, 1997) p.88. >「その本全体の統一を、二、三行か、ぜいぜい数行の文にあらわしてみること」 >... > ここでどんな本かと言っているのは、著者の意図、著者が何を言おうとして >いるか、ということである。 これを著者を主語にして捉えなおす: 著者は、2, 3行で表せる内容に固執して文章を書かねばならない。 そして、これを明示しなければならない。 例えば、次のような明示の仕方がある: 梅棹 忠夫 : 知的生産の技術 (岩波新書, 1969) p.2 >この本で、わたしがかこうとしていることは、要するに、... 森村 稔 : 自己プレゼンの文章術 (ちくま新書, 2007) p.10. >(...――これは本書全体の主旨でもある)。3. 構造的に文章を構成しなければならない
モーティマー・J. アドラー, C.V. ドーレン=著, 外山 滋比古, 槇 未知子=訳 : 本を読む本 (講談社学術文庫, 1997) p.89. >「その本の主な部分を述べ、それらの部分がどのように順序よく統一性を >もって配列されて全体を構成しているかを示すこと」 これを著者を主語にして捉えなおす: 著者は、構造的に文章を構成しなければならない。4. 文章の構成頂上にいる問題を明示しなければならない
モーティマー・J. アドラー, C.V. ドーレン=著, 外山 滋比古, 槇 未知子=訳 : 本を読む本 (講談社学術文庫, 1997) p.105. >「著者の問題としている点は何であるかを知る」 これを著者を主語にして捉えなおす: 著者は、文章の構成頂上にいる問題を明示しなければならない。5. 重要な単語の表記を統一し、その定義を明示しなければならない
モーティマー・J. アドラー, C.V. ドーレン=著, 外山 滋比古, 槇 未知子=訳 : 本を読む本 (講談社学術文庫, 1997) p.111. >「重要な単語を見つけ出し、それを手がかりにして著者と折り合いをつけること」 これを著者を主語にして捉えなおす: 著者は、重要な単語の表記を統一し、その定義を明示しなければならない。6. もっとも重要な文を目立たせなければならない
モーティマー・J. アドラー, C.V. ドーレン=著, 外山 滋比古, 槇 未知子=訳 : 本を読む本 (講談社学術文庫, 1997) p.132. >「もっとも重要な文に注目して、そこに含まれる命題を見つけること」 これを著者を主語にして捉えなおす: 著者は、もっとも重要な文を目立たせなければならない。7. 論証を一ヶ所にまとめなければならない
モーティマー・J. アドラー, C.V. ドーレン=著, 外山 滋比古, 槇 未知子=訳 : 本を読む本 (講談社学術文庫, 1997) p.139. >「まず重要な論証を述べているパラグラフを見つけること、そのような >パラグラフが見つからないときは、あちこちのパラグラフから文を取り出し、 >論証を構成する命題が含まれている一連の文を集めて論証を組み立てる >ことである」 論証とは、「ある命題を論証するための論拠となる一連の命題」(同書 p.138)である 。 これを著者を主語にして捉えなおす: 著者は、論証を(要約して)一ヶ所にまとめなければならない。8. 解決した/できなかった問題を明示しなければならない
モーティマー・J. アドラー, C.V. ドーレン=著, 外山 滋比古, 槇 未知子=訳 : 本を読む本 (講談社学術文庫, 1997) p.142. >「著者の解決がなんであるかを検討すること」 これを著者を主語にして捉えなおす: 著者は、解決した問題、解決の途中で新たに生じた問題、 解決できなかった問題を明示しなければならない。 戻る
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