谷川 流「涼宮ハルヒの憂鬱」

     

評価・状態: 得られるものが秀逸・多量な本★★★


購入: 2006/10/24
読了: 2006/12/31

シム宇宙の内側にて ハルヒを哲学と言う奴は厨なのか?

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関連:
涼宮ハルヒの憂鬱 @ 無窮
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全 12 件

涼宮ハルヒの憂鬱

記事ページ

 

言語の限界

記事ページ 発行: 2010年08月15日

谷川 流 : 涼宮ハルヒの憂鬱 (角川文庫, 2006) p.214.

「言語では概念を説明出来ないし理解も出来ない」


● ある言語の限界による損失

司馬 遼太郎 : 坂の上の雲 2 (文春文庫, 1999) p.319.

「和歌の腐敗というのは」
 と、子規はいう。
「要するに趣向の変化がなかったからである。なぜ趣向の変化がなかったかといえば、純粋な大和言葉ばかり用いたがるから用語がかぎられてくる。


知の国産

自国言語で技術が語られないことの、国的な損失は多大である。

立花 隆 : ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術 (文藝春秋, 2003) pp.176-177.
> 福居浩一『タイ文字を創れ』(化学同人 二八〇〇円)は、海外技術協力の一環として、タイ、インドネシア、ビルマなどで、技術書をその国の言葉で出版する事業に取り組んだ日本人の物語である。
 東南アジアに限らず、発展途上国では、従来、技術書が現地語で出版されることはなかった。

> 幾多の難関をのりこえて、...といった一般向けの技術書が五十八点も各地で出版され、大歓迎される。現地語の技術書が出ることで、その国の技術水準が大幅に上がる。


梅棹 忠夫 : メディアとしての博物館 (平凡社, 1987) p.146.

東南アジアからきた青年たちは、英語の説明がないのをもどかしがったが、やがてハッと気がついていった。
「そうか、日本語は英語やフランス語とおなじように、それだけでなんでもいえる言語なんですね」
かれらの母国語では、なんでも表現できるわけではないので、とくに学術的な事項を説明するためには、英語はかれらにとって絶対必要だと感じられていたのである。... わたしたちは日本語でなんでもいえるのである。


金谷 治 訳注 : 論語 (岩波文庫, 1999) p.249-250.

巻第七 子路第十三 3 より抜粋

名不正則言不順、言不順則事不成、事不成則禮樂不興、禮樂不興則刑罰不中、刑罰不中則民無所措手足、故君子名之必可言也、言之必可行也、君子於其言、無所苟而已矣、

名正しからざれば則ち言順わず[:したがわず]、言順わざれば則ち事成らず、事成らざれば則ち礼楽興らず、礼楽興らざれば則ち刑罰中らず[:あたらず]、刑罰中らざれば則ち民手足を措く所なし。故に君子はこれに名づくれば必ず言うべきなり。これを言えば必らず行うべきなり。君子、其の言に於いて、苟くもする所なきのみ。

名が正しくなければ [*] ことばも順当でなく、ことばが順当でなければ仕事もできあがらず、仕事ができあがらなければ、儀礼や音楽も盛んにならず、儀礼や音楽が盛んでなければ、刑罰もぴったりゆかず、刑罰がぴったりゆかなければ人民は〔不安で〕手足のおきどころもなくなる。だから君子は名をつけたら、きっとことばとして言えるし、ことばで言ったらきっとそれを実行できるようにする。君子は自分のことばについては決していいかげんにしないものだよ。

* 名と実があっていること


● 言語の本質的限界

米盛 裕二 : アブダクション―仮説と発見の論理 (勁草書房, 2007) p.221.

言葉の曖昧さや不明瞭さを言語の欠陥としてのみみなし、それを一掃し、日常の言語を、いわば純化すれば、「理想的」言語が得られると考えるのは、言語の本質を全く誤解するものである

...

[自然言語に対する] 形式言語は、われわれが存在している世界において伝達のために用いる言語としては役に立たないということである (17)

(17) シドニー・フック編『言語と理想』三宅鴻・大江三郎・池上嘉彦訳、研究社、一九七四年、二二七頁。


「文章もインターフェイスである」

● 言語の拡張

ハイパーテキストという表現手法

詩と歌 (他のメディアとの組み合わせによる拡張)

 

一生涯で書くことのできる文章量

記事ページ 発行: 2007年01月04日

谷川 流 : 涼宮ハルヒの憂鬱 (角川文庫, 2006) p.301 (あとがき).

>一人の人間が一生涯で書くことのできる文章量は、その人が生まれ落ちた瞬間にすでに決定されているのではないかと思うことがあります。

字面としては同感である。しかし、谷川氏が考えいるのは一生涯トータルであり、書けば書くほど目減りしていくものであるが、私は一日に書ける文章量が大きな波がありながらも決まっていて、その積み重ねによって一生涯で書くことのできる文書量が決まっているという考え方である。

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谷川 流「涼宮ハルヒの憂鬱」 
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谷川 流「涼宮ハルヒの溜息」

記事ページ 発行: 2007年05月14日



購入: 2007/ 5/31
読了: 2007/ 6/16

読んでいると、アニメOPの最初の、ハルヒがツカツカ歩いている様子が思い出される。

なお、本作で鶴屋さんが初登場。

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谷川 流「涼宮ハルヒの憂鬱」
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谷川 流「涼宮ハルヒの退屈」

記事ページ 発行: 2007年07月15日



購入: 2007/ 7/21
読了: 2007/ 8/ 4

長門、君はすごい。

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谷川 流「涼宮ハルヒの憂鬱」
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谷川 流「涼宮ハルヒの消失」

記事ページ 発行: 2007年07月15日



購入: 2007/ 7/21

ずっと「消失」の表紙は、鶴屋さんだと思っていた。購入してはじめて分かった。朝倉涼子だと。鶴屋さんが表紙なのは「暴走」(第5巻)。

キョンくんは幸せものだ。

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谷川 流「涼宮ハルヒの憂鬱」
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谷川 流「涼宮ハルヒの暴走」

記事ページ 発行: 2007年08月02日


購入: 2007/ 9/24
読了: 2007/11/11

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谷川 流「涼宮ハルヒの憂鬱」 
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谷川 流「涼宮ハルヒの動揺」

記事ページ 発行: 2007年08月02日



購入: 2007/10/17
読了: 2007/11/ 5
朝比奈みくるの憂鬱

ハカセ少年なる者が登場。この少年がタイムマシンの発明者なり理論提唱者か。絵のうまい この少年が、ハルヒからなんらかのアイデアを感じ取り、それを紙の上に表現しえたか。

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谷川 流「涼宮ハルヒの陰謀」

記事ページ 発行: 2007年08月14日



購入: 2007/10/17
読了: 2007/11/24

朝比奈嬢主役にみえて、実は、久々にハルヒ主役の本。

中で、超ハイテンションな二人、ハルヒと鶴屋さんの違いが語られる。ハルヒシリーズの女性登場人物は、男性側の趣向を代表していると考える。

ハルヒ: 何かをやらかす女性。全能。

みくる: 見目美しい。かわいい。みくる(小)はあまり有能ではない。しかし、みくる(大)は有能であり、読者はその成長の豊かなことを認識できる。

長門: 全能。寡黙。しかし、内実は"みくる(小)"のようでありたいという願望がある。

鶴屋さん: 楽しんでいる人を見るのが楽しい。

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谷川 流「涼宮ハルヒの憤慨」

記事ページ 発行: 2007年08月14日


購入: 2007/12/ 7
読了: 2007/12/30

「編集長★一直線!」。雑誌作りの楽しさが伝わってくる。他の部まで乗り込んでいってコンテンツを集め、雑誌(文芸部・会誌)を組み立てようとするハルヒの編集能力はすごい。

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谷川 流「涼宮ハルヒの分裂」

記事ページ 発行: 2007年11月27日


購入: 2007/12/ 7
読了: 2007/12/31

すごいぞ、喜緑さん。

「佐々木」さん、いいな、この娘。

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谷川 流「涼宮ハルヒの憂鬱」   
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進化の方法

記事ページ 発行: 2006年11月23日

谷川 流 : 涼宮ハルヒの憂鬱 (角川文庫, 2006) p.121.

>「統合思念体は地球に発生した人類にカテゴライズされる生命体に興味を持った。もしかしたら自分たちが陥っている自律進化の閉塞状態を打開する可能性があるかもしれなかったから」


後進国において、民族の進化は、医療の発展・教育制度の拡充によって起こる。

ナチスドイツにおいて、民族の進化は純粋アーリア人の増大(すなわち一様化)によって為されるとされ、実行された。*

先進国において、民族の進化は、もはや医療の発展や教育制度の拡充では起こらず、多様性の堅持し遺伝子のプールを豊かにすることによってそれを起こそうとしていると考えられる。故に先進国では人命の損失を嫌う。

遺伝子のプールによる民族の進化に限界が生じたとき、人は何に進化の手段を求めるのか。宇宙空間(ニュータイプ)? 遺伝子操作(コーディネーター)? 人類補完計画(できそこないの群体から完全なる単体への人工進化)?
* これは人類史上の実験だったのかもしれない。そう考えれば、共産主義国家も実験だったねぇ。

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谷川 流「涼宮ハルヒの憂鬱」
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Gundam ガンダム
http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/ezh/g_0410300.html

新世紀エヴァンゲリオン
http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/ezh/eva_0606040.html

 

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