ファラデー「ロウソクの科学」

     

評価・状態: 私には合わなかった本☆☆☆


松岡正剛の千夜千冊『ロウソクの科学』マイケル・ファラデー

高校生のときだったか、「理系に進むなら必ず読んでおかねばならない本」だという認識で購入し読んだ。

当時、特に感銘は得られなかった。

しかし、「ロウソクの科学」の真髄について書いた文章を見つけた。

>ファラデーにとってロウソクが美しいのは、その機能がいくつもの普遍法則の上に、エレガントかつ効率的に成り立っているからだった。炎の熱はロウを溶かすが、その一方で上昇気流を生み出し、縁のほうのロウを冷ます。その結果として、融けたロウを溜めておくカップ状のものができる。そのカップの中で、ロウの表面は水平に保たれる。なぜなら、そこには「地球をひとまとまりにしているのと同じ重力」が働いているからだ。融けたロウは毛管現象によって、芯の根元のところにあるカップから上部の炎のところまで引き上げられる。一方、炎の熱のためにロウの中で化学反応が起こり、炎が燃え続ける。ロウソクの美しさは、ロウソクが依って立つ科学法則の入り組んだ働きと、法則同士を結び合わせる効率の高さにこそある、とファラデーは言うのである。

Passion For The Future: 世界でもっとも美しい10の科学実験

そのうち、再び読んでみようと思う。

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生まれたばかりの赤ん坊が何の役にたつというのですか?

記事ページ 発行: 2006年10月15日

無重力下でロウソクの炎はどうなる? - GIGAZINE

PICSY blog: ろうそくの科学

>ある日、ファラデーが一心不乱に電池をいじっていたときに、ある貴婦人が訊ねた。
「そんな役にもたたないつまらないことをして何になるんですか?」
ファラデーはこう答えたという。
「生まれたばかりの赤ん坊が何の役にたつというのですか?」

あぁ、「ロウソクの科学」、もう一度読まなくちゃ。

関連:
ファラデー「ロウソクの科学」
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-723.html

 

「ロウソクの科学」と、政府及び大衆

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