大塚 英志「社会をつくれなかったこの国がそれでもソーシャルであるための柳田國男入門」

     

評価・状態: 得られるものが秀逸・多量な本★★★

Kindle 版


単行本


購入: 2014/10/30 (Kindle 版)
読了: 2014/12 [3]

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「知的ネット社会」構成者の心得

記事ページ 発行: 2014年12月31日

本文章は、「4つエンジンの日本にしよう――知性強靱社会の実現のために」第7章 に組み込まれています


2014年の年末に、湯につかりながら着想した:

・社会はソルバーである。(ソルバーの一員として)〈空気〉を排せよ

関連:
天下
反対だけでなく、賛成も表明しよう2015/1/3 追記
刺激等価性――「空気」の本質。感情移入と非論理をつなげるもの

・採集・分類・索引せよ

関連:
谷川 浩司 : 集中力 (角川oneテーマ21 Kindle版, 2006 〈底本は角川oneテーマ21(2006)〉) No. 1383/1941.

物事を推し進めていくうえで、その土台となるのは創造力でも企画力でもない。いくら創造力や企画力を働かせようとしても、道具となる知識や材料となる情報がなければ何も始まらないのだ。知識は、頭の中に貯えられた記憶の体験が土台になるのである。つまり、創造力やアイデアの源は、頭の中の記憶の組み合わせから生まれるもので、その土台がしっかりしていなければ、良いアイデアが閃くわけがないのだ。


大塚 英志 : 社会をつくれなかったこの国がそれでもソーシャルであるための柳田國男入門 (角川EPUB選書 Kindle 版, 2014 〈底本は角川EPUB選書(2014)〉) No. 2222/3355.

柳田はそもそも研究プロセスを、採集→分類→索引→比較→綜合、と考えます。「採集」が「観察と報告」、「比較→綜合」がより広い範囲、もしくは「社会」という責任主体での立論と問題解決ですよね。その両者をつなぐのが「分類→索引」で、これこそが「社会が賢く」なるには必要なステップなのですね。



・思考せよ (創造するつもりで、思考せよ)
・表現せよ


  他と、自(〈自における自〉と〈他における自〉)について、思考し、表現せよ。

関連:
社会の改革のために――社会の改革のためには、個が余裕をもち、その余裕を表現力と創造力に振り向ける必要がある

知的挑戦の手引き

「知的ネット社会」での〈自における自〉: 知的ネット社会の設計

「知的ネット社会」での〈他における自〉: 社会を知的にするための考え方

補足 1:
4項目をまとめると〈内から外へ〉なのだが、〈内から外へ〉では気持ちが駆動されにくいので、4項目に展開することに意義がある。

大塚 英志 : 社会をつくれなかったこの国がそれでもソーシャルであるための柳田國男入門 (角川EPUB選書 Kindle 版, 2014 〈底本は角川EPUB選書(2014)〉) No. 788/3355.

「第二の自然を観察する方法」をむしろ近代を迎えた日本という国で生きる人の基本的な「技術」にすべきだ、と考えていました。

大塚 英志 : 社会をつくれなかったこの国がそれでもソーシャルであるための柳田國男入門 (角川EPUB選書 Kindle 版, 2014 〈底本は角川EPUB選書(2014)〉) No. 105/3355.

「私」という自意識がそのまますっぽり「社会」や「国家」と重なり合ってしまえば、冷静に「社会」や「国家」を設計したり運営したり参画する主体としての「個人」は成立しませんよね。同時に「社会」や「国家」もただの「自我の容器」になってしまいます。ただ「心」を一つにしても、そこからは何も生まれません。


補足 2:
他者について知ろうとする時、〈空気〉の源になる共感を廃し、外部化して客観視するために、コンピュータによるアプローチは有効である、と考える。(参考: デカトンケイル)

関連:
谷川 浩司 : 集中力 (角川oneテーマ21 Kindle版, 2006 〈底本は角川oneテーマ21(2006)〉) No. 1383/1941.

物事を推し進めていくうえで、その土台となるのは創造力でも企画力でもない。いくら創造力や企画力を働かせようとしても、道具となる知識や材料となる情報がなければ何も始まらないのだ。知識は、頭の中に貯えられた記憶の体験が土台になるのである。つまり、創造力やアイデアの源は、頭の中の記憶の組み合わせから生まれるもので、その土台がしっかりしていなければ、良いアイデアが閃くわけがないのだ。


大塚 英志 : 社会をつくれなかったこの国がそれでもソーシャルであるための柳田國男入門 (角川EPUB選書 Kindle 版, 2014 〈底本は角川EPUB選書(2014)〉) No. 2222/3355.

柳田はそもそも研究プロセスを、採集→分類→索引→比較→綜合、と考えます。「採集」が「観察と報告」、「比較→綜合」がより広い範囲、もしくは「社会」という責任主体での立論と問題解決ですよね。その両者をつなぐのが「分類→索引」で、これこそが「社会が賢く」なるには必要なステップなのですね。



・思考せよ (創造するつもりで、思考せよ)
・表現せよ


  他と、自(〈自における自〉と〈他における自〉)について、思考し、表現せよ。

 

文学の表現力

記事ページ

神永 正博, 小飼 弾 : 未来予測を嗤え! (角川oneテーマ21 Kindle版, 2014 〈底本は角川oneテーマ21(2014)〉) 位置No. 284/1862.

{神永氏} 文学なんて必要ないという人もいますが、とんでもない話です。統計データだけで理解できるほど、世の中は単純ではありません。

───ストーリーがないと、普通の人がどうなのかなんてわからないと。

大塚 英志 : 社会をつくれなかったこの国がそれでもソーシャルであるための柳田國男入門 (角川EPUB選書 Kindle 版, 2014 〈底本は角川EPUB選書(2014)〉) 位置No. 1091/3355.
柳田にとってやっぱり「公共の文学」、「自然主義運動」という、人々が自分たちの問題について「記録」し、そして共同して一つの枠組みをつくっていくことばの技術はなにより、ちゃんと選挙で投票を自分で考えてできる有権者をつくるのに必要なのだ、と考えます。そして柳田は「選挙民」つまり有権者育成の手段として民俗学を考えます。

大塚 英志 : 社会をつくれなかったこの国がそれでもソーシャルであるための柳田國男入門 (角川EPUB選書 Kindle 版, 2014 〈底本は角川EPUB選書(2014)〉) 位置No. 664/3355.
自然主義、というのは文字通り、自然科学的な方法や見解に基づく文学のあり方を意味します。そもそも十九世紀の文学というのはダーウィンの進化論の登場で、人間も一つの生物に過ぎないんだよ、という考え方が成立したことが始まりです。だから植物学者が植物を解剖学者が死体を観察し、記録するように文学も書かれるべきだ、という考え方が出来上がります。エミール・ゾラの『実験小説論』です。



 

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