複数の手段を用意する
記事ページ 発行: 2010年03月06日
● 複数の手段を用意する
鎌池 和馬 : とある魔術の禁書目録 18 (電撃文庫, 2009) pp.35-36. >「知っているか。魔剣フルンティングで知られるベーオウルフだが、人生の要となる戦では不思議なほど、その剣は活躍していない」
...
「ベーオウルフの名を知らしめた対グレンデル戦では己の腕力を、続く対水妖戦では敵のアジトにあった古い剣を、極めつけには人生最後の戦いとなる対悪竜戦では、やはり別の刃物を使用している」
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「この話の教訓は一つ。己が命運を分かつ切り札は、常に複数用意しておけという事だ」
妹尾 堅一郎 : 技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか―画期的な新製品が惨敗する理由 (ダイヤモンド社, 2009) p.60.>複数の関連ある手の打ち方を組合わせて、総合的に問題に対処することが可能となります。
● 複数の手段を用意することの難しさ
野崎 昭弘 : 詭弁論理学 (中公新書, 2007) p.110.>ほかの戦術を攻撃するのに便利な論法は、ひとつは「それでは世の中を本質的によくすることにはならない」という批判である。これで、小さいながら実効のある戦術は、みな吹きとばされる。それでも残った戦術に対しては、もうひとつの論法
「それは実行不可能である」
をあてはめればよい(「非現実的」「むしろ逆効果」「空想的」「小児病的」「自己満足にすぎない」「実を結ばない自涜行為」など、レッテルには事欠かない)。
岩田 宗之 : 議論のルールブック (新潮新書, 2007) p.139.>相手の意見が否定されたところで、それが自分の意見の肯定に結びつくとは限りません。いったん否定合戦が始まると、すべての意見が否定されて、何も残らない焦土になってしまいます。
関連:
槍の数
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