中島 敦「李陵・山月記」

     

評価・状態: 得られるものがあった本★★☆


購入: 2008/ 7/21
読了: 2008/ 9/30

山月記 - Wikipedia

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猛獣論

記事ページ 発行: 2009年01月31日

「集合無意識に捕らわれた現実から理想に向かおうとして生じる力」を陽に認め、制御し、自らの力にしよう。

● 集合無意識の効用

「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」TURN 21 において、登場人物ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは、集合無意識の効用を主張した。

それは、

 ・集合無意識に捕らわれた現実から理想に向かおうとして生じる力が存在すること
 ・集合無意識システムの破綻部分から、外に向かえること

であった。

● 猛獣を陽に認めよう

「集合無意識に捕らわれた現実から理想に向かおうとして生じる力」を猛獣と表現しよう。

 中島 敦 : 山月記, 李陵・山月記 (新潮文庫, 1969) p.16.

>人間は誰でも猛獣使であり、その猛獣に当るのが各人の性情だという。

この猛獣は、バネのような猛獣である。理想に前足をかけつつも、後ろ足は現実に埋まってしまっている。そして、両者の距離の伸びに従って、エネルギーを蓄える。

猛獣を陽に認めよう。そして、猛獣を制御しよう。

制御下にあるとき、猛獣は、我が力になる。

 

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