海部 美知「パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本」

     

評価・状態: 得られるものがあった本★★☆


購入: 2008/ 7/12
読了: 2008/ 7/12

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この本からの引用、または非常に関連する記事

全 2 件

Food for thought

記事ページ 発行: 2008年07月20日

Food for thought (思考のための食べもの: 「読んだ方がいろいろ考えるためのネタ」 海部 美知 : パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書, 2008) p.186.)

たとえば、
Martin Fowler=著, 児玉 公信, 平澤 章, 友野 晶夫, 梅澤 真史=訳 : リファクタリング―プログラムの体質改善テクニック (ピアソン・エデュケーション, 2000) p.xix .

>最初のきっかけは、Kentが書いていた「Smalltalk Report」[...]の記事についてデトロイトのバーで話をしたときでした。このアイデアの多くはのちに拝借されて、第1章になりました。



 

「海大魚メソッド」を海部 美知 女史にみる

記事ページ 発行: 2008年09月17日

内容を、一見しただけでは意味不明な言葉にまとめるという説明手法を「海大魚メソッド」(うみたいぎょメソッド かいたいぎょメソッド)と名付ける。そして、その使用者として海部 美知 女史をあげる。

「海大魚メソッド」とは


「海大魚メソッド」とは、ある内容を、一見しただけでは意味不明な言葉にまとめるという説明手法である。対象とする内容を魅力的にする効用がある。

「海大魚」とは


中国の「戦国策」斉策・斉一「靖郭君將城薛」にある言葉である。

「靖郭君將城薛」は、田嬰(:人名)が、斉国の宰相への諫言に際して「海大魚」の3言だけを発することにより、宰相の気を引き、最終的に諫言を成功させた話である。

海大魚 戦国策 漢文 I think; therefore I am!
海・大・魚
戰國策 : 齊策 : 齊一 : 靖郭君將城薛 - 中國哲學書電子化計劃

類似の手法との相違点


類似の手法


プレゼンテーションにおける「後出し手法」・「もんたメソッド」――プレゼンテーションにおいて、大事なところを空欄にする、あるいは貼紙で隠しておく。そして、徐々に明らかにしていく。そのような手法。

もんたメソッドとは - はてなキーワード
「もんたメソッド」は○○なプレゼン手法だ (説明ムービーなど) - bricklife.weblog.*

類似する点


内容を最初は隠しておくことにより、聞き手の興味を引くという点。

異なる点


「海大魚メソッド」には、「まとめる」「一言にする」という性質があるが、「後出し手法」・「もんたメソッド」には「まとめる」「一言にする」という性質がない点。

「海大魚メソッド」では、内容の説明の後に、話し手が最初に発した、最初は聞き手にとって意味不明だった言葉が、内容をまとめた言葉として機能する。

「海大魚メソッド」をプレゼンテーションに当てはめれば、スライドタイトルだけを示して、最初は内容を隠しておき、その後に内容を聞き手に見せて説明し、最後にスライドタイトルをもう一度 聞き手にアピールするような手法になる。

「海大魚メソッド」の例


特に、海部 美知 女史が使用されていると、私は考える。

女史の「パラダイス鎖国」、「孤高のマイノリティ」、「はてしなき生産性向上戦略2.0」などという言葉は、「海大魚」に相当する。

海部 美知 : パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書, 2008) pp.189-190.

梅田 望夫 氏による解説より:

>確かに考えてみれば、「パラダイス鎖国」という言葉自身が素晴らしいコピーになっている。しかしそれだけでなく、「孤高のマイノリティ」、「はてしなき生産性向上戦略2・0」、「内なる黒船」、「厳しいぬるま湯」、「プチ変人」、「軽やかなグローバル化」といった本書を彩る言葉の数々には、「えっ、なにそれ」と身を乗り出したくなるような力がある。



 

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