「PRESIDENT」2008年6月2日号 特集: 読まれる文書、バカにされる文書

     

評価・状態: 得られるものがあった本★★☆


購入: 2008/ 5/16
読了: 2008/ 5/17 (特集: 読まれる文書、バカにされる文書)

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2008年6.2号 - プレジデント

「プレジデント」2008年6月2日号『「原稿1枚・5枚・10枚別」スラスラ書く技術』の中からピックアップしてコメントしたり、他の文章にリンクを張ったりする

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「プレジデント」2008年6月2日号『「原稿1枚・5枚・10枚別」スラスラ書く技術』の中からピックアップしてコメントしたり、他の文章にリンクを張ったりする

記事ページ 発行: 2008年05月18日

「プレジデント」2008年6月2日号の「特集: 読まれる文書、バカにされる文書」の中の『「原稿1枚・5枚・10枚別」スラスラ書く技術』の中から何点かピックアップしてコメントしたり、他の文章にリンクを張ったりする。

ここ1ヶ月、文章術や論理の本を読んできたので、その復習を兼ねる。



■1■ 樋口 裕一 氏による。
p.35.

> 上司や社外の人に向けの文章で、相手の意に沿わない内容の報告をしなければならない場合は、最初に状況を説明する帰納型がおすすめです。

ここでの「帰納型」とは、前提を積み上げて、最後に結論を述べる型のこと。底辺から頂上へ登るピラミッド型であり逆茂木型である。

通常は、よくないとされている(が、日本ではよく見られる)型である。それをあえて使うべき状況が明示された。これは結論を先に言ってしまうと、相手が話を聞いてくれなくなる可能性があるからであろう。

私は、人に話を聞いてもらえなかったことや、書いた文章を読んでもらえなかったことは、今までない。しかし、社会では、聞いてもらえないこと、読んでもらえないことがあるのだ。

文章は、人に読んでもらえてナンボであり、それをまず第一に考えるべきだ。

■2■ 齋藤 孝 氏による。
p.36.

>アウトプットを前提に情報収集することが大切です。

これは、バーバラ・ミント=著, 山?? 康史=訳 : 新版 考える技術、書く技術 (ダイヤモンド社, 1999) pp.196-198 に同様のことが書かれている。

即ち、仮説をまず立て、それを立証あるいは反証する目的に集中して、情報収集するということである。関連 *1

■3■ p.37.

> これは文章を構成する三脚のようなものです。あまり似たもの同士だと距離が近すぎて倒れてしまいます。

p.38.

>より汎用性が出て説得力が増します。

関連 *2

■4■ 樋口 裕一 氏による。
p.37.

>自分の考えを示すのは問題提起のアレンジの一つです。

質問ドライブを仕込んだ文章のバラエティの一つになる。

■5■ p.37.

>【問題提起】...
【意見提示】...[他説と自説の提示]
【展開】...[自説を裏付け、他説をつぶす]
【結論】...

アブダクション(:不明推測法)的な文章構成である。

■6■ p.39.

> 相手の要請がQ&AのQにあたるものとすれば、Aにあたるものをタイトルに集約すべきです。

「○○について」文章を書いてこいと言われて、「○○について」という題名の文章をだすのはよくない。

読書感想文の題名として「○○を読んで」が良くないのは、中学・高校あたりで教えられた記憶がある。習ったことは応用して活かさないといけない(→自分)。
注釈:
*1 関連:
私は陽には知らなかった、アブダクションというものを

*2 関連:
連想による目標点の包囲という手法を用いた話し方は、よくない

 

WHAT、WHERE、WHENでの分解

記事ページ 発行: 2008年06月09日

「原稿1枚・5枚・10枚別」スラスラ書く技術 *1, プレジデント, 2008年6月2日号, pp.34-49.

樋口 裕一 氏による。
p.37.

> 多様な価値観を知るには、まず WHAT (定義) を考えるクセをつけるのがよいでしょう。定義はテーマを分解することで明確になりますが、その過程で、自分が思い至らなかった視点を手に入れる場合があります。たとえば「成果主義」について書く前に「そもそも成果とは何か」「結果主義とはどう違うのか」と掘り下げていくことで、意外に鋭い分析ができます。

 WHERE と WHEN で考えるのもおすすめです。WHERE とは「他業種、他社では」「世界では」というように地理的条件で考えること、WHEN とは「以前は」「いつ頃から」「バブル以前、以降は」というように歴史的条件で考えることです。

*1 「特集: 読まれる文書、バカにされる文書」内。

 

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