ジェトロ「「日本デザインの遺伝子展」の記録 DNA of Japanese Design」

     

評価・状態: 得られるものがあった本★★☆

日本貿易振興機構展示事業部=編 : 「日本デザインの遺伝子展」の記録 DNA of Japanese Design (日本貿易振興機構 海外調査部出版班 , 2006)

購入: 2008/ 4/17
読了: 2008/ 4/27

タイでデザインの人材育成を目指す『日本デザインの遺伝子展』開催 - 見本市・展示会データベース(J-messe) - ジェトロ

生越由美(おごせゆみ): 「日本デザインの遺伝子展」

関連:
NipponStyle 江戸時代〜現代の日本製製品の図鑑サイト
http://www.h5.dion.ne.jp/~wing-x/ezhtml/inw3/inw_0603312.html#3

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記事ページ 発行:

 

軸の通し方は複数ある

記事ページ 発行: 2008年05月12日

日本貿易振興機構展示事業部=編 : 「日本デザインの遺伝子展」の記録 DNA of Japanese Design (日本貿易振興機構 海外調査部出版班 , 2006)を読んでいて感じたのは、

 物事を分類し、同じ分類に属するものに軸の通す方法は、複数ある *1

ということだった。*2

2006年、バンコクで催された「日本デザインの遺伝子展」では、日本でデザインされた製品の特徴が15の「DNA」で表わされた。

「DNA」の1つ「小さく、薄く、軽くする」では、印籠・トランジスタラジオ・デジタルカメラが展示された。

しかし、デザインの視点でなければ、デジタルカメラは、ピンホールカメラ・銀塩カメラと一括りにされてもいいし、あるいは、日本デザインのデジカメ・米国デザインのデジカメ・欧州デザインのデジカメと一括りにされてもいい。
注釈:
*1 書籍からの同内容の引用:
三中 信宏: 系統樹思考の世界 (講談社現代新書, 2006) pp.86-87.

> 分類は絶対的なものではなく、ある採用された分類基準(類似性の尺度)にしたがってグループ分けしているにすぎません。もちろん得られた分類体系が私たちにとって認知的に役に立つかどうかという実用性のフィルターを通して、分類の善し悪しは判定されます。... 分類基準を変えれば、分類体系はどのようにでも変わる――この単純な理屈はいつでも有効です。

*2 これを認識するに至った糸口は、読書時に思い出した、相同器官と相似器官という言葉だ。
  • 相同器官 : 生物学用語。進化系統上の同一器官のこと。例えば、鳥の翼・トカゲの前足・ヒトの腕。
  • 相似器官 : 生物学用語。同じ形をしている、あるいは働きをする器官のこと(ただし、相同器官を除く)。例えば、鳥の翼・チョウの羽根。

 

規制がもたらす可能性

記事ページ 発行: 2008年06月09日

日本貿易振興機構展示事業部=編 : 「日本デザインの遺伝子展」の記録 DNA of Japanese Design (日本貿易振興機構 海外調査部出版班 , 2006) p.55.
佐藤 卓氏による。

>ルールは物事を規制するものではなくて無限の可能性をつくるものなのです。


日垣 隆 : ラクをしないと成果は出ない (大和書房, 2008) p.96.

>なぜなら、すべてのアイデアや工夫は、「制限」から生まれるからです。


姜尚中 : 悩む力 (集英社新書, 2008) p.136.

> 不自由だからこそ、見えていたものがあった。自由になったから、見えにくくなったものがある。



 

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