野中 郁次郎「アメリカ海兵隊―非営利型組織の自己革新」

     

評価・状態: 得られるものが秀逸・多量な本★★★


購入: 2008/ 7/29
読了: 2008/11/28

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この本からの引用、または非常に関連する記事

全 6 件

企業組織の分化要素 4つ

記事ページ 発行: 2008年12月14日

1. メンバーの目標指向性(製造、市場、科学技術のどれを目標とするか)
2. メンバーの時間指向性(環境からのフィードバックの時間が長いが短いか)
3. メンバーの対人指向性(人間関係中心か、職務中心か)
4. 組織構造の公式性(柔構造か剛構造か)

以下を参考した:
野中 郁次郎 : アメリカ海兵隊―非営利型組織の自己革新 (中公新書, 2007) pp.182-183.

 

知識創造こそが組織の自己革新の本質

記事ページ 発行: 2009年12月28日

野中 郁次郎 : アメリカ海兵隊―非営利型組織の自己革新 (中公新書, 2007) p.196.

>知識創造こそが組織の自己革新の本質なのであり、新しい知の創造をなくして組織の自己革新はあり得ないのである。



 

素人を軽んじない

記事ページ 発行: 2010年05月08日

野中 郁次郎 : アメリカ海兵隊―非営利型組織の自己革新 (中公新書, 2007) p.176.

>概念は経験を超えて自在に飛べるのである。小進化としての洗練は、経験的であることが多いが、大進化としての再創造は経験を超える概念で始まることが多いのではなかろうか。


司馬 遼太郎 : 坂の上の雲 2 (文春文庫, 1999) p.326.

>素人というのは智恵が浅いかわりに、固定概念がないから、必要で合理的だとおもうことはどしどし採用して実行する。



 

すべての機能が同等の力関係を持つ組織は、集中力を発揮することができない

記事ページ 発行: 2008年12月08日

野中 郁次郎 : アメリカ海兵隊―非営利型組織の自己革新 (中公新書, 2007) p.178.

> 戦略は、言い換えれば、資源配分のデザインである。組織のもっている資源(ヒト、モノ、カネ、知識、情報)はそれらの機能で捉えることができる。組織の独自能力の基本は、そのような機能の配置(configuration)である。機能の配置とは、組織の使命の遂行にもっとも適合するように、すべての機能が相互に影響しあって全体として統一体のように行動できる関係、すなわち有機的関係を創ることである。その際、あらゆる要素を平等に扱うのではなく、中心的機能を明確にして、ダイナミックな集中が生まれるように、有機的な関係を形成することが重要である。すべての機能が同等の力関係を持つ組織は、集中力を発揮することはできない。古来、戦略の本質は集中であるといわれる。



 

どっちも正しくて、両派の間を人が行ったり来たりしているのが良い状態

記事ページ 発行: 2010年05月08日

動画「YouTube - 【ネットの匿名性】 勝間 vs ひろゆき 1/3」を見て書いた Tweet :

Twitter / TAKAGI-1: (※敬称略) 勝間が山をブルドーザで壊し、ひろゆきが街を造って維持する。どっちも正しくて、勝間派とひろゆき派の間を人が行ったり来たりしているのが良い状態。

関連:
有川 浩 : 図書館内乱 (アスキー・メディアワークス, 2008) p.329.

>「いい未来のために自由を捨てるのは、すごく立派な権利です。すごく尊敬します。でも、それを義務にして他の人にも押しつけたら、あたしたちはメディア良化委員会と同じになっちゃう。捨てる権利も捨てない権利もあって、選ぶのはみんな自由だから」


野中 郁次郎 : アメリカ海兵隊―非営利型組織の自己革新 (中公新書, 2007) p.185.

>分化と統合の「同時」極大化というのは、論理的には不可能である。統合と分化という矛盾は、頭の中の論理の世界では解決することはできない。この論理矛盾を打破するのが現実の世界における行動である。つまり、動くことで視点が変わり状況が見えてきて、統合と分化という力(ニーズ)が全く拮抗しているわけではないことがわかってくる。対抗する二つの力のバランスを取るのではない。時と場所によって異なるそれらの力関係を感じ取り、組織のリーダーがその強いほうを選んで推進するのである。そして、より高度な分化と統合を交互に追求することによって、組織をスパイラルに革新するのである。



 

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