説苑

     

評価・状態: 得られるものがあった本★★☆


購入: 2008/ 2/14
読了: 2008/ 4/14

明徳出版社、中国古典新書。訳注=高木 友之助。「説苑」の抄訳である。



箱入り、硫酸紙、金押しだ。ちょっとびっくり。

関連:
中田 亨「ヒューマンエラーを防ぐ知恵」
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1652.html

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この本からの引用、または非常に関連する記事

全 7 件

中田 亨「ヒューマンエラーを防ぐ知恵」

記事ページ 発行: 2008年01月12日


購入: 2008/ 2/ 5
読了: 2008/ 2/11

404 Blog Not Found:失敗防止学の教科書 - 書評 - ヒューマンエラーを防ぐ知恵

 

平均して劣化する老人、敬老精神をどう理解するべきか

記事ページ 発行: 2008年05月11日

(お断り: 結論がない文章です。)

「切れる老人」に代表される不良老人が増加している *1。老人平均の程度は低下してきている。

そして、社会保障費に対する老人存在の効用、すなわち費用対効果が下がってきている。

敬老精神とは、老人存在の効用を得るための理論ではないのか。

徳が思想の投影にすぎないならば *2、敬老の精神に疑問を呈さざるを得ないのが現状である。

はたまた、徳は理論を超えたもの *3 なのかもしれない。
注釈:
*1 根拠: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: なぜ最近の老人はキレやすいのか?

  関連リンク:
  H-Yamaguchi.net: 凶悪犯罪の高年齢化が止まらない、となぜ書かない

*2 補強: 劉向=撰, 高木 友之助=訳注: 説苑 (明徳出版社 中国古典新書, 1995) p.163.

訳注者による解説より。

>花ならば蕾、やがて明日への期待を含むその状態をこそもっとも願わしいものと思い定めたのは古代の中国の心であった。そしてこれを倫理化して処世の上に投影したものが謙遜の徳といえよう。


*3 補強: 劉向=撰, 高木 友之助=訳注: 説苑 (明徳出版社 中国古典新書, 1995) p.99.

訳注者による解説より。

>徳とはなにか。... 理窟を抜きにして止むにやまれぬもの、孟子のいう人に忍びざるの心であり、孔子の仁である。


 

Aクラスの人は、Aクラスの人と一緒に仕事をしたがる

記事ページ 発行: 2008年05月11日

梅田 望夫 : ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く! (文藝春秋, 2008) p.93.

>Aクラスの人は、Aクラスの人と一緒に仕事をしたがる。
Bクラスの人は、Cクラスの人を採用したがる。 ── シリコンバレーの格言

A-level people want to work with A-level people.
B-level people tend to hire C-level people. ── Silicon Valley proverb

劉向=撰, 高木 友之助=訳注: 説苑 (明徳出版社 中国古典新書, 1995) p.64.

訳注者による解説より。

>賢者とはただ自分のみが賢者であるだけではならない。自己が賢であるばかりでなく、世に隠れた賢人を主君に推挙してこそ真の意味の賢者というのあると説く。



関連:
有能な対象に対する嫌悪、別解釈
http://star1ban.blog18.fc2.com/blog-entry-1105.html

 

人民には自主的な心がない、と考えられた時代があった

記事ページ 発行: 2008年05月17日

劉向=撰, 高木 友之助=訳注: 説苑 (明徳出版社 中国古典新書, 1995)

巻第二十 反質

p.280

>それ品庶は心あるいに非ず、人主を以て心となす。

p.282

>そもそも人民には自主的な心があるわけではない。その君主の心をもって自分の心とするのである。



 

軍事・経済・教育

記事ページ 発行: 2008年06月30日

重要性の順番:
 教育>経済>軍事

為すべき順番:
 軍事→経済→教育

劉向=撰, 高木 友之助=訳注: 説苑 (明徳出版社 中国古典新書, 1995) p.75, p.76.

巻第三 建本

>孔子曰く、これを富まさん。既に富むや、乃ちこれを教へん。これ国を治むるの本なりと。

>孔子は次のように答えた。『まず国民の経済生活を豊かにしよう。経済生活が豊かになったならば、そこで教育をしよう』と。経済を安定させるのが国を治める根本である」と。



 

智者は、失敗を未然に防ぐ

記事ページ 発行: 2008年07月05日

劉向=撰, 高木 友之助=訳注: 説苑 (明徳出版社 中国古典新書, 1995)

巻第二 臣術

p.53.

>四に曰く、明かに幽を察し成敗を見て、早く防いでこれを救ひ、引いてこれを復し、その間を塞ぎ、その源を絶ち、禍を転じて以て福となし、君をして終に以て憂無からしむ。此のごとき者は智臣なり。

p.56.

>第四にいえば、ことがらがまだはっきりしない時期に明確に観察し、その事柄が成るか成らぬかを察知し、もしも不成功に終りそうであったならばいち早く失敗を防いで、これを元に戻し、そのくいちがいを調整し、失敗の原因を絶って、禍を転じて逆に福として、君主を結局心配させないようにする。このような者は智臣である。


劉向=撰, 高木 友之助=訳注: 説苑 (明徳出版社 中国古典新書, 1995)

巻第十三 権謀

pp.199-200

>命を知る者は、預め[:あらかじめ]存亡禍福の原を見て、早く盛衰廃興の始を知り、事の未だ萌さざるを防ぎ、難を無形に避く。

pp.201-202.

>天命を知る者は、事前に存亡禍福の原因を見極め、いち早く盛衰廃興の端緒に気がつき、事件がまだ起る気配のないうちにこれを防止して、災難が形をとって表われないうちにこれを避けるようにするのである。



 

景公は婦人にして丈夫の飾する者を好めり

記事ページ 発行: 2011年07月13日

劉向=撰, 高木 友之助=訳注: 説苑 (明徳出版社 中国古典新書, 1995) p.128,129.

景公は婦人にして丈夫の飾する者を好めり。

景公好婦人而丈夫飾者。

斉の景公は婦人であって男子のような服装をする者を好んだ。



 

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