岡本綺堂 『半七捕物帳』 「その才蔵はなんという名で、どこの奴だ」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』

現代語化

「その才蔵ってのはなんて名前で、どこに住んでるの?」
「下総の古河の松若って奴だそうです」
「松若……。粋な名前だな」
「すると、親分。その松若が詮索してるんですね」
「で、その市丸太夫って人には会わないんだな?」
「会いません」
「何か52、3くらいの偉丈夫で、酒を飲むとむやみに陽気に騒ぐんだって宿の女中が言ってた。普段は真面目にしてるけど、実は遊び人らしくて、酔うと三味線なんかも弾くらしいよ」
「そうですか。それじゃあもう一度その三河屋に行って、市丸太夫が帰るのを待って、その才蔵ってのはどんな奴か、それからその鬼の子供について何か心当たりはないか、よく調べてきてくれ」

原文 (会話文抽出)

「その才蔵はなんという名で、どこの奴だ」
「下総の古河の奴で、松若というんだそうです」
「松若……。洒落た名だな」
「すると、親分。その松若が詮議者ですね」
「で、その市丸太夫というのには逢わねえんだな」
「逢いません」
「なんでも五十二三の大柄の男で、酒を飲むとむやみに陽気に騒ぎ散らすと宿の女中が話していました。ふだんはまじめな面をしているが、なかなか道楽者らしい男で、酔うと三味線なんぞをぽつんぽつん弾るということです」
「そうか。それじゃもう一度その三河屋へ行って、市丸太夫の帰るのを待っていて、その才蔵というのはどんな奴か、又その鬼っ児に何か心あたりはねえか、よく調べてくれ」


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