GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』
現代語化
「それは聞きませんでした。猫の子供じゃどうしようもないと思ったもので」
「すると、その鬼の子供と猫の子供って何か関係があるのか?」
「それはまだわかりません。でも、なんだか気になる。ご苦労だけどう一度行って、その猫の子供をどうしてなくしたのか、どんな猫なのか詳しく聞いてきてくれ」
「わかりました。善八の方からは何も言ってこないですか?」
「あっちからは連絡なしだ。でも、向こうはちょっと面倒くさいからすぐには行けねえだろう。とにかく頼むよ」
原文 (会話文抽出)
「そこで、そのなくしたとかいう猫の児はなんだ。金眼か銀眼か、それとも尻尾が二、三本あるとでもいうのか」
「それは聞きませんでした。猫の児じゃあしようがねえと思ったもんですから」
「すると、その鬼っ児と猫の児と何か係り合いがあるんでしょうか」
「そりゃあまだ判らねえ。が、それがどうも気になる。御苦労だがもう一度行って、その猫の児をどうしてなくしたのか。その猫はどういう猫か詳しく訊いて来てくれ」
「ようごぜえます。善八の方からはなんにも云って来ませんかえ」
「あいつの方からは沙汰なしだ。だが、あいつの方はちっと面倒だからすぐには行くめえ。なにしろ頼むよ」