岡本綺堂 『半七捕物帳』 「そこで、親分さんにお願いでございますが……

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』

現代語化

「それで、親分さんにお願いしたいんですけど……」
「おっかさんも鶴さんも一生懸命に思い悩んでるんですから、まぁ助っ人をしてやると思って、子分の者たちにでも言って、その伝蔵の居場所を探してやってくれませんか?」
「なんとかお願いいたします」
「いや、わかりました」
「なるほど。おっかさんの言う通り、一季半季の渡り中間なんてのは別として、武士と名のつく用人や家来たちが、平気で退転してしまうのは、どうも面白くない。でも、お前さんが自分で仇討ちをするってのも、ちょっと考えものだ」

原文 (会話文抽出)

「そこで、親分さんにお願いでございますが……」
「おっかさんも鶴さんも一生懸命に思い詰めているのですから、まあ助太刀をしてやると思召して、子分の衆にでも云いつけて、その伝蔵のありかを探してやっていただくわけには参りますまいか」
「何分お願い申します」
「いや、判りました」
「成程。おっかさんの云う通り、一季半季の渡り中間なんぞは格別、かりにも侍と名の付いている用人や家来たちが、あと構わずに退転してしまうというのは、どうも面白くねえようだ。だが、おまえさんが自分でかたき討ちをすると云うのも、ちっと考えものだ」


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