GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』
現代語化
「お千って言います。江戸へは去年の6月に来ました」
「それまでは田舎にいたのか?」
「いいえ。一度江戸に出て、それから出羽の奥州、東海道、中仙道、京、大坂、伊勢路から北国を回って、11年目に江戸へ戻ってきました」
「なんでそんなに全国を回ってたんだ?」
「探し物が……」
「探し物ってのは……。市子のおころか?」
「はい」
「昨日おころを殺したのはお前だな?」
「はい」
「じゃあ、今夜はここに何しに来た?」
「狐を取りに来ました」
原文 (会話文抽出)
「名は何といって、いつから江戸へ来ているのだ」
「お千といいます。江戸へはこの六月に出て来ました」
「それまで国にいたのか」
「いいえ。江戸へ一度出て来まして、それから出羽奥州、東海道、中仙道、京、大坂、伊勢路から北国筋をまわって、十一年目に江戸へ来ました」
「なんでそんなに諸国を廻っていたのだ」
「尋ねる人がありまして……」
「たずねる人というのは……。市子のおころか」
「はい」
「ゆうべおころを殺したのはお前だな」
「はい」
「今夜はここへ何しに来た」
「狐を取りに来ました」