GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』
現代語化
「荒物屋のかみさんはそっけなくしてたけど、女が馬を引っ張って行ったってのは、聞き流せねぇよな。もしかしてお角じゃねぇか?」
「俺もそう思うんだよな。最初から計画してたわけじゃねぇだろうけど、混乱に乗じて馬を引っ張り出したのかもしれねぇ。でも女一人であの2頭の馬を連れてくのは、手際が良すぎやしないか?相棒の巾着切りが手伝ったんだろうな」
「そうだろうね。お角の居場所がわかれば、その相棒も自然とわかるよ」
原文 (会話文抽出)
「ねえ、親分」
「荒物屋のかみさんは気のねえように云っていましたが、おんなが馬を引っ張って行ったというのも、聞き流しにゃあ出来ねえようですね。もしやお角じゃあありますめえか」
「おれも何だかそんな気がしねえでもねえ。勿論、最初から企らんだことでもあるめえが、どさくさまぎれの出来ごころで馬を引っ張り出したかも知れねえ。しかし女ひとりで二匹の馬を牽き出すのは、ちっと手際がよ過ぎるようだ。相棒の巾着切りが手伝ったのだろう」
「そうでしょうね。なに、お角のありかが判れば、その相棒も自然に知れましょう」