GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』
現代語化
「私しか見てないんですけど……」
「それ以降にも出るって人もいるし、出ないって人もいるみたいで、どっちが本当かは知りませんけど、ザル屋の奥さんもあんな目に遭って、なんか気持ち悪くてしょうがないんで、ウチらは日が暮れるとほとんど外に出ないようにしてるんです」
「トシゾウの寺ってどこ?」
「改代町のマンヨウジです」
「トシゾウの菩提寺か?」
「そうじゃなくて。トシゾウのお寺はないみたいで、ダイキチが知り合いの寺にお願いしたんだって」
「了解。俺たちが聞きに来たことは、誰にも言わないでくれよな」
原文 (会話文抽出)
「そこで、年造の幽霊はまだ出るかえ」
「あたしは一度見たきりですが……」
「その後にも出ると云う人もあり、出ないと云う人もあり、どっちが本当だか知りませんが、笊屋のおかみさんもあんな事になって、なんだか気味が悪くって堪まらないので、あたし達は日が暮れると滅多に表へ出ないようにしています」
「年造の寺はどこだね」
「改代町の万養寺です」
「年造の菩提所かえ」
「いいえ。年さんのお寺は無いとかいうことで、大さんが自分の知っているお寺へ納めて貰ったのです」
「いや、ありがとう。わたし達が訊きに来たことは、誰にも内証にして置いてくんねえ」