GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』
現代語化
「煙草屋のダイキチ」
「色白で華奢なヤツ……。次右衛門さんはいつかお由ちゃんの婿候補みたいにしてたよな。あと大工のトシって奴もたまにきてたけど、あいつコロリで死んだって」
「そうなんだ」
「そのトシって奴、2、3日前の方に来たみたいなんだよね……。ウチの店の前通ったのは、多分あいつだったと思うんだけど……。人違いかな」
「ダイキチって煙草屋は、最近来なかった?」
「昨日のお昼過ぎに来た」
「ちょっと店頼むって言って、次右衛門さんとダイキチと一緒に2階上がって、ちょっと話してた」
原文 (会話文抽出)
「ここの家へふだん近しく来る者はねえかね」
「煙草屋の大さんです」
「色の白い、華奢な人で……。次右衛門さんの口ぶりじゃあ、行くゆくはお由ちゃんの婿にでもするような様子でした。そのほかには大工の年さんという人がときどき来ましたが、この人はコロリで死んだそうです」
「そうかね」
「その年さんという人は、二、三日前の晩にたずねて来たようだが……。わたしの店の前を通ったのは、どうもあの人のように思ったが……。それとも人違いかな」
「大さんという煙草屋は、この頃に来なかったかね」
「きのうお午過ぎに見えました」
「わたしに少し店を頼むと云って、次右衛門さんと大さんと一緒に二階へあがって、暫く話していました」