岡本綺堂 『半七捕物帳』 「こんにちの世の中だから、誰が何をするか判…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』

現代語化

「今の世の中、誰に何をされるか分からないけど、それについては心当たりがない。お前にはもう捜査の知らせが届いてるのか?」
「還俗坊主は捕まえましたが、その仲間の米吉の居場所がまだ分かりません」
「良住は髪切り事件には関係ないと言ってます。そのため、誰が金を出して、誰が依頼したのか、そこまで捜査が進んでいません」
「なるほど。鮎川と増田を調べれば分かるはずだ」
「それで今朝伺ったんです」
「よく伝えてくれた」
「ところで、代地の件ですが……。お園っていう女の髪を切ったのは誰ですか? やっぱり鮎川と増田でしょうか?」
「まあ、そうだと思いますけど……」

原文 (会話文抽出)

「こんにちの世の中だから、誰が何をするか判らないが、それについてはどうも心あたりが無い。お前にはもう探索が届いているのか」
「還俗坊主を取りおさえただけで、その相棒の米吉の居どころがまだ判りません」
「良住は髪切り一件には係り合いがないと云って居ります。そんなわけで、誰が金を出して、誰が頼んだのか、そこまでは探索が行き届いて居りませんのでございます」
「むむ。鮎川と増田を詮議すれば判る筈だ」
「それで今朝うかがいましたのでございます」
「よく知らせてくれた」
「そこで、代地の一件だが……。お園という女の髪を切ったのは誰だ。やはり鮎川と増田かな」
「まあ、そうだろうと思いますが……」


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