GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』
現代語化
「分かりました。道具屋の御隠居さん。お役人の前なんだから、間違えないようにちゃんと答えろよ」
「昨日の夜は何しに行ったんだ?」
「中の郷元町の旗本の、大月権太夫様のお屋敷に暇をもらいまして、先日納めた道具の代金50両をいただいてきました」
「元町から帰るなら源森橋の方に行くはずだけど、どこか寄ったのか?」
「はい。恥ずかしい話ですが、中の郷瓦町の、お元という女のところに行ってみました」
「お前の面倒見てる女か?」
「はい」
原文 (会話文抽出)
「半七。よく訊いてみろ」
「かしこまりました。もし、道具屋の御隠居さん。お役人衆の前ですからね。よく間違わないように申し立ってくださいよ」
「一体ゆうべは何処へなにしに行きなすったんだ」
「中の郷元町の御旗本大月権太夫様のお屋敷へ伜の名代として罷り出まして、先ごろ納めましたるお道具の代金五十両を頂戴いたしてまいりました」
「元町へ行った帰りなら源森橋の方へかかりそうなもんだが、どこか路寄りでもしなすったか」
「はい。まことに面目もない次第でございますが、中の郷瓦町のお元と申す女のところへ立ち寄りましてございます」
「そのお元というのはお前さんが世話でもしていなさるのかえ」
「左様でございます」