GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 島崎藤村 『新生』
現代語化
「それも楽しみなものでいいじゃない」
「それもそうだ、同じ凝るにもウズラや花に凝る奴は人が見ても楽しめるが、男や女に凝る奴は始末に困る」
「宗教なんてものにろくなものはない、そんなものを信じる奴はばかばかりだ、天理教だの日蓮宗だのキリスト教だの皆狂ってるやつらがやることだ」
「でも、女の伝道師にもある種の型がありますね。ああいうのは私もあまり好きじゃありません。外見からいっても私の好きなのは、いわゆる上品から野暮を捨て、元気から下品を捨てたものですから」
原文 (会話文抽出)
「あの男もつまらないものに凝る男だ」
「それも楽みで好いわのい」
「それもそうだ、同じ凝るにも鶉や花に凝る奴は人が見ても楽めるが、男や女に凝る奴は処分にいかん」
「宗教なんてものに碌なものは無い、そんなものを信じる奴は馬鹿ばかりだ、天理教だの日蓮宗だの耶蘇教だの皆きちがいのやることだ」
「けれども、女の伝道師などにも一種の型がございますね。ああいうのは私もあんまり好きではございません。外観から申しましても私の好きなのは、所謂上品から野暮を捨て、意気から下品を捨てたものでございますから」