GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 島崎藤村 『新生』
現代語化
「なにしろ、節の手が悪くなってから、もう3年にもなりますからね」
「一度医者には診せましたが」
「その医者の言うには、これは悪い病気にかかったものだ、相当な専門家にでも診せないと治らない、それにしてもこの手はなかなか治らない――そう言って節を帰してきました。もしまたあんなふうで、到底お嫁にも行けないようなものなら、治療を試してみての上の話ですが――どこの家だって片輪の一人ぐらいはよくいるものです、そう思ってあきらめるんですね」
原文 (会話文抽出)
「捨吉も帰って来たものですし、あれとも相談して何とか方法を講じます」
「なにしろ、節の手が悪くなってから、もうかれこれ三年にも成るで」
「一度医者には診せましたが」
「その医者の言うには、これは悪い病気に罹ったものだ、余程の専門家にでも掛けなければ治らない、それにしても、この手はなかなか長くかかる――そう言って節を帰してよこしました。もしまたあんな風で、到底お嫁にも行けないようなものなら、まあ一応は治療をさせて見ての上の話ですが――何処の家にだって片輪の一人ぐらいはよく出来るものです、そう思ってあきらめるんですね」