GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『三四郎』
現代語化
「佐々木が馬券買って、自分の金なくしたらしいよ」
「うん」
「じゃ、いい加減に母親にそう言ってあげたら?」
「さっきの話しなきゃ」
「いいよ」
「ダメだよ」
「いいよ。知らないもん」
「だって仕方ないじゃない。知らない人のとこに、行くか行かないかって聞かれても。好きでも嫌いでもないんだから、どう言ったらいいかわかんないよ。だから知らない」
原文 (会話文抽出)
「そうです」
「佐々木が馬券を買って、自分の金をなくしたんだってね」
「ええ」
「じゃ、いいかげんにおっかさんの所へそう言ってあげよう。しかし今度から、そんな金はもう貸さないことにしたらいいでしょう」
「さっきの話をしなくっちゃ」
「よくってよ」
「よくはないよ」
「よくってよ。知らないわ」
「だってしかたがないじゃ、ありませんか。知りもしない人の所へ、行くか行かないかって、聞いたって。好きでもきらいでもないんだから、なんにも言いようはありゃしないわ。だから知らないわ」