夏目漱石 『三四郎』 「丹青会の展覧会を御覧になって」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 夏目漱石 『三四郎』

現代語化

「丹青会の展覧会ってもう行きました?」
「まだです」
「招待券を2枚もらったんですけど、忙しくてまだ行けずじまいだったんです。でもそろそろ行ってみましょうか」
「行ってもいいですよ」
「行きましょう。もうすぐ閉会になっちゃうから。私、1回は見ておかないと原口さんに申し訳ないんです」
「原口さんが招待券をくれたんですか」
「はい。あなたは原口さんを知ってるんですか?」
「広田先生のところで一度会いました」
「面白い人ですよね。馬鹿囃子を習ってるんですって」
「この間は鼓を習いたいって言ってました。それから――」
「それから?」
「それから、あなたの肖像画を描くとか言ってました。本当ですか」
「ええ、モデルになったんです」

原文 (会話文抽出)

「丹青会の展覧会を御覧になって」
「まだ見ません」
「招待券を二枚もらったんですけれども、つい暇がなかったものだからまだ行かずにいたんですが、行ってみましょうか」
「行ってもいいです」
「行きましょう。もうじき閉会になりますから。私、一ぺんは見ておかないと原口さんに済まないのです」
「原口さんが招待券をくれたんですか」
「ええ。あなた原口さんを御存じなの?」
「広田先生の所で一度会いました」
「おもしろいかたでしょう。馬鹿囃子を稽古なさるんですって」
「このあいだは鼓をならいたいと言っていました。それから――」
「それから?」
「それから、あなたの肖像をかくとか言っていました。本当ですか」
「ええ、高等モデルなの」


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