GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『三四郎』
現代語化
「あげるよ」
「お兄ちゃん、原口さんって画家知ってる?」
「知らないよ」
「そうなんだ」
「どうしたの?」
「あの原口さんが、今日見に来てて、みんなを絵に描いてたんだって。だから気をつけないと、週刊誌に載っちゃうかもしれないって、野々宮さんがわざわざ注意してくれたのよ」
「よし子さんはお兄ちゃんと一緒に帰らないの?」
「一緒に帰ろうったって帰れないよ。よし子さんは、昨日から私の家に泊まってるんだもん」
原文 (会話文抽出)
「あなたはまだこのあいだの絵はがきの返事をくださらないのね」
「あげます」
「あなた、原口さんという画工を御存じ?」
「知りません」
「そう」
「どうかしましたか」
「なに、その原口さんが、きょう見に来ていらしってね、みんなを写生しているから、私たちも用心しないと、ポンチにかかれるからって、野々宮さんがわざわざ注意してくだすったんです」
「よし子さんはにいさんといっしょに帰らないんですか」
「いっしょに帰ろうったって帰れないわ。よし子さんは、きのうから私の家にいるんですもの」