夏目漱石 『三四郎』 「先生、ついでだからちょっと聞いておきます…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 夏目漱石 『三四郎』

現代語化

「先生、ついでだからちょっと聞いておきますが、さっきのなんとかベーンって」
「アフラ・ベーンか」
「そもそもなんです、そのアフラ・ベーンって」
「イギリスの女性作家だ。17世紀の」
「17世紀は古すぎる。雑誌のネタになりませんね」
「古いな。でも小説を職業にした最初の女性だから、それで有名なんだ」
「有名じゃ困るな。もう少し教えてください。どんなもの書いたんですか?」
「俺はオルノーコって小説しか読んでないけど、小川さん、そういう名前の小説が全集に入ってたでしょ」

原文 (会話文抽出)

「先生、ついでだからちょっと聞いておきますがさっきのなんとかベーンですね」
「アフラ・ベーンか」
「ぜんたいなんです、そのアフラ・ベーンというのは」
「英国の閨秀作家だ。十七世紀の」
「十七世紀は古すぎる。雑誌の材料にゃなりませんね」
「古い。しかし職業として小説に従事したはじめての女だから、それで有名だ」
「有名じゃ困るな。もう少し伺っておこう。どんなものを書いたんですか」
「ぼくはオルノーコという小説を読んだだけだが、小川さん、そういう名の小説が全集のうちにあったでしょう」


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