夏目漱石 『三四郎』 「じゃ、よほどお悪いんですな」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 夏目漱石 『三四郎』

現代語化

「じゃあ、かなり具合悪いんだ」
「そんなことないと思うんだけど。実は母親が行って看病してるんだけど、――もし本当に病気なら、電車に乗って駆けつけた方が早いわけじゃん。――きっと妹の悪ふざけだと思う。バカだから、よくこんなことするよ。こっちに引っ越してきてからまだ1回も来てないから、今日の日曜には来ると思って待ってたんじゃないかな」
「でも行った方がいいんじゃない? もし具合悪かったら大変だよ」
「そうだな。4、5日行かないうちにそんなに急変するとは思えないけど、まあ行ってみるか」
「行った方がいいに決まってるよ」

原文 (会話文抽出)

「じゃ、よほどお悪いんですな」
「なにそうじゃないんでしょう。じつは母が看病に行ってるんですが、――もし病気のためなら、電車へ乗って駆けて来たほうが早いわけですからね。――なに妹のいたずらでしょう。ばかだから、よくこんなまねをします。ここへ越してからまだ一ぺんも行かないものだから、きょうの日曜には来ると思って待ってでもいたのでしょう、それで」
「しかしおいでになったほうがいいでしょう。もし悪いといけません」
「さよう。四、五日行かないうちにそう急に変るわけもなさそうですが、まあ行ってみるか」
「おいでになるにしくはないでしょう」


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