GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『吾輩は猫である』
現代語化
「行くよ。9時に来るように言われてるから、8時に家を出る」
「学校はどうする?」
「休むよ。学校なんて」
「すごい勢いだね。休んでいいの?」
「いいとも。僕の学校は月給だから、差し引かれる心配はないよ。大丈夫」
「君、行くのはいいけど、場所を知ってる?」
「知らないよ。車に乗って行けば問題ないだろう」
「静岡の伯父に負けない東京通ぶりには感心するよ」
「いくらでも感心してくれればいい」
「ははは。日本堤分署ってのはね、君。ただの場所じゃないよ。吉原だよ」
「何だって?」
「吉原だよ」
「あの遊廓がある吉原か?」
「そうだよ。吉原って東京に一つしかないよね。どう?行ってみる?」
原文 (会話文抽出)
「ともかくもあした行くつもりかい」
「行くとも、九時までに来いと云うから、八時から出て行く」
「学校はどうする」
「休むさ。学校なんか」
「えらい勢だね。休んでもいいのかい」
「いいとも僕の学校は月給だから、差し引かれる気遣はない、大丈夫だ」
「君、行くのはいいが路を知ってるかい」
「知るものか。車に乗って行けば訳はないだろう」
「静岡の伯父に譲らざる東京通なるには恐れ入る」
「いくらでも恐れ入るがいい」
「ハハハ日本堤分署と云うのはね、君ただの所じゃないよ。吉原だよ」
「何だ?」
「吉原だよ」
「あの遊廓のある吉原か?」
「そうさ、吉原と云やあ、東京に一つしかないやね。どうだ、行って見る気かい」