夏目漱石 『吾輩は猫である』 「いえ泥棒ではありません。落雲館の生徒です…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 夏目漱石 『吾輩は猫である』

現代語化

「泥棒じゃないです。落雲館の生徒です」
「ウソばっか。落雲館の生徒が人の家に勝手に侵入するわけないだろ」
「でもこの帽子、学校の徽章付いてます」
「偽物だろう。落雲館の生徒ならなんで勝手に侵入したんだ?」
「ボールが飛んじゃったんです」
「なんでボールを飛ばしたんだ?」
「つい飛んじゃったんです」
「ふざけるな」
「今度から気をつけますから、今回は許してください」
「知らない奴が塀を越えて家に入ってきたのを、簡単に許せると思うのか?」
「でも本当に落雲館の生徒なんです」
「落雲館の生徒なら何年生だ?」
「3年生です」
「そうだろうな」
「はい」

原文 (会話文抽出)

「いえ泥棒ではありません。落雲館の生徒です」
「うそをつけ。落雲館の生徒が無断で人の庭宅に侵入する奴があるか」
「しかしこの通りちゃんと学校の徽章のついている帽子を被っています」
「にせものだろう。落雲館の生徒ならなぜむやみに侵入した」
「ボールが飛び込んだものですから」
「なぜボールを飛び込ました」
「つい飛び込んだんです」
「怪しからん奴だ」
「以後注意しますから、今度だけ許して下さい」
「どこの何者かわからん奴が垣を越えて邸内に闖入するのを、そう容易く許されると思うか」
「それでも落雲館の生徒に違ないんですから」
「落雲館の生徒なら何年生だ」
「三年生です」
「きっとそうか」
「ええ」


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