夏目漱石 『吾輩は猫である』 「君大丈夫かい」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 夏目漱石 『吾輩は猫である』

現代語化

「大丈夫かい?」
「せっかく綺麗な帽子を壊しちゃったら大変だから、もういい加減にしたら?」
「でも壊れないから不思議なんだよ」
「本当に丈夫な帽子ですね。どうしたんですか?」
「どうしたってわけじゃないよ。最初からこういう帽子なんだよ」
「あなたも、あんな帽子を買ったらいいでしょう」
「だって苦沙弥君はいい麦わら帽子を持ってるじゃないか」
「でも、こないだ子供がそれを踏んでつぶしちゃったんです」
「おやおや、それは残念でしたね」
「だから今度あなたみたいに丈夫で綺麗な帽子を買った方がいいと思うんです」
「これにしなよ。ねえ、あなた」

原文 (会話文抽出)

「君大丈夫かい」
「せっかく見事な帽子をもし壊わしでもしちゃあ大変ですから、もう好い加減になすったら宜うござんしょう」
「ところが壊われないから妙でしょう」
「実に丈夫な帽子です事ねえ、どうしたんでしょう」
「なにどうもしたんじゃありません、元からこう云う帽子なんです」
「あなたも、あんな帽子を御買になったら、いいでしょう」
「だって苦沙弥君は立派な麦藁の奴を持ってるじゃありませんか」
「ところがあなた、せんだって小供があれを踏み潰してしまいまして」
「おやおやそりゃ惜しい事をしましたね」
「だから今度はあなたのような丈夫で奇麗なのを買ったら善かろうと思いますんで」
「これになさいよ、ねえ、あなた」


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