GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『吾輩は猫である』
現代語化
「なんだよ」
「ちょっと」
「なんだよ」
「今月はちょっと足りません……」
「足りないはずがない、医者にもお礼を済ませたし、本屋にも先月払ったじゃないか。今月は余らなきゃならない」
「でもあなたがご飯を食べないでパンを食べたり、ジャムを舐めたりするんですから」
「そもそもジャムはいくつ舐めたんだ?」
「今月は8個入りましたよ」
「8個?そんなになめた覚えはない」
「あなただけじゃありません、子供も舐めます」
「いくら舐めたってせいぜい5、6円だろ」
原文 (会話文抽出)
「あなたちょっと」
「なんだ」
「あなたちょっと」
「なんだよ」
「今月はちっと足りませんが……」
「足りんはずはない、医者へも薬礼はすましたし、本屋へも先月払ったじゃないか。今月は余らなければならん」
「それでもあなたが御飯を召し上らんで麺麭を御食べになったり、ジャムを御舐めになるものですから」
「元来ジャムは幾缶舐めたのかい」
「今月は八つ入りましたよ」
「八つ? そんなに舐めた覚えはない」
「あなたばかりじゃありません、子供も舐めます」
「いくら舐めたって五六円くらいなものだ」