GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『道草』
現代語化
「あの人、どうしたの?」
「あの調子だよ。『おせい』さん」
「はぁ」
「知らないでしょ?」
「何言ってんの、おせいさんだよ。昔、健ちゃんがよく遊びに来てた時、うちによく来てたでしょ」
「へぇ」
「知らなかったの?」
「なに知らねぇもん。おせいさんだもん。あの人、まじめで親切でいい人なんだけど、あの喋りが困るんだよ。しゃべるのが病気なの」
原文 (会話文抽出)
「健ちゃんあれだから困るんですよ。口ばかり多くってね。こっちも手がないから仕方なしに頼むんだが」
「何ですあの人は」
「そら梳手の御勢ですよ。昔し健ちゃんの遊びに来る時分、よくいたじゃありませんか、宅に」
「へええ」
「知りませんね」
「なに知らない事があるもんですか、御勢だもの。あいつはね、御承知の通りまことに親切で実意のある好い女なんだが、あれだから困るんです。喋舌るのが病なんだから」