GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『道草』
現代語化
「お祝いは済みましたが――が亡くなった後が女だけなので、実は私が本屋に相談しまして。それで年々いくらと決めて、向こうから収めさせるようにしたんです」
「へえ、すごいですね。なるほど学問をなさる時は、それだけお金がかかるようで、ちょっと損な気もしますが、さて完成すると、つまりそのほうが利回りがいいわけだから、無学の者はとてもかないませんね」
「結局得ですよ」
原文 (会話文抽出)
「本というものは実に有難いもので、一つ作って置くとそれが何時までも売れるんですからね」
「御祝儀は済んだが、――が死んだ時後が女だけだもんだから、実は私が本屋に懸け合いましてね。それで年々いくらと極めて、向うから収めさせるようにしたんです」
「へえ、大したもんですな。なるほどどうも学問をなさる時は、それだけ資金が要るようで、ちょっと損な気もしますが、さて仕上げて見ると、つまりその方が利廻りの好い訳になるんだから、無学のものはとても敵いませんな」
「結局得ですよ」