夏目漱石 『明暗』 「ありがたい、大当りだ。だからやっぱり行こ…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 夏目漱石 『明暗』

現代語化

「まじヤバイ、神だわ。やっぱ直感に従ってすぐに出発するのが正解だった。モジモジして東京にいるなんてクソだぜ。後になって、『今さら後悔しても遅い』って思うだけだよ」
「そーね。でも東京もこんな天気なのかな?」
「行ってみねーとわからねーよ。電話で聞いてみるか?まあハズレはないっしょ。空ってのは日本中続いとるんだし」
「あなたも温泉行くんでしょ?なんかそうかなーって」
「なんで?」
「そんなとこに行く人って、雰囲気で大体わかるんすよ」

原文 (会話文抽出)

「ありがたい、大当りだ。だからやっぱり行こうと思った時に立っちまうに限るよ。これでぐずぐずして東京にいて御覧な。ああつまらねえ、こうと知ったら、思い切って今朝立っちまえばよかったと後悔するだけだからね」
「そうさ。だが東京も今頃はこのくらい好い天気になってるんだろうか」
「そいつあ行って見なけりゃ、ちょいと分らねえ。何なら電話で訊いてみるんだ。だが大体間違はないよ。空は日本中どこへ行ったって続いてるんだから」
「あなたも湯治場へいらっしゃるんでしょう。どうもおおかたそうだろうと思いましたよ、先刻から」
「なぜですか」
「なぜって、そういう所へ遊びに行く人は、様子を見ると、すぐ分りますよ。ねえ」
「ああ」


青空文庫現代語化 Home リスト