GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『明暗』
現代語化
「何か用ですか?」
「お父さんからまだ手紙来てない?」
「来てたらいつもどおり机の上に置いておきますよ」
「郵便受けの中を探してみましょうか?」
「来たら書留だから、郵便受けに投げ込むはずないでしょ」
「そうね、でも念のためだから、私ちょっと見てくるわ」
「ダメだよ。書留がそんなとこに入ってるわけないよ」
「でも書留じゃなくて、普通の手紙が入ってるかもしれないから、ちょっと待っててください」
原文 (会話文抽出)
「あなた、あなた」
「何か御用なの」
「御父さんからまだ手紙は来なかったかね」
「いいえ来ればいつもの通り御机の上に載せておきますわ」
「郵便函の中を探させましょうか」
「来れば書留だから、郵便函の中へ投げ込んで行くはずはないよ」
「そうね、だけど念のためだから、あたしちょいと見て来るわ」
「駄目だよ。書留がそんな中に入ってる訳がないよ」
「でも書留でなくってただのが入ってるかも知れないから、ちょっと待っていらっしゃい」