GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『草枕』
現代語化
「帰りもまた寄ってね。あいにくの雨で、七曲りは大変でしょ」
「はい、ちょっと大変だと思います」
「あの人、ナゴイの男?」
「はい、ナゴイの源兵衛です」
「あの男が、どこかの奥さんを馬に乗せて峠を越したって本当?」
「シバタの娘さんが城下へ嫁入りしたとき、娘さんを青い馬に乗せて、源兵衛が手綱を引いて行ったんです。――早いもんで、もう今年で5年になります」
原文 (会話文抽出)
「それじゃ、まあ御免」
「帰りにまた御寄り。あいにくの降りで七曲りは難義だろ」
「はい、少し骨が折れよ」
「あれは那古井の男かい」
「はい、那古井の源兵衛で御座んす」
「あの男がどこぞの嫁さんを馬へ乗せて、峠を越したのかい」
「志保田の嬢様が城下へ御輿入のときに、嬢様を青馬に乗せて、源兵衛が覊絏を牽いて通りました。――月日の立つのは早いもので、もう今年で五年になります」