GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『草枕』
現代語化
「はい、28町です。旦那は湯治ですか……」
「混んでなければ少し滞在しようかなと思ってるけど、まぁその時の気分次第で」
「いえ、戦争が始まってから全然人が来ません。まるで休業状態ですよ」
「変なの。それじゃ泊めてくれないかもね」
「いえ、頼めばいつでも泊まれます」
「宿屋って一軒だけだったっけ」
「はい、シバタさんって聞けばすぐわかります。村で1番のお金持ちで、湯治場なのか隠居所なのかよくわからないんです」
「じゃあお客さんがいなくても大丈夫なんだ」
「旦那様は初めてですか」
「いや、だいぶ前にちょっと行ったことがあるよ」
原文 (会話文抽出)
「ここから那古井までは一里足らずだったね」
「はい、二十八丁と申します。旦那は湯治に御越しで……」
「込み合わなければ、少し逗留しようかと思うが、まあ気が向けばさ」
「いえ、戦争が始まりましてから、頓と参るものは御座いません。まるで締め切り同様で御座います」
「妙な事だね。それじゃ泊めてくれないかも知れんね」
「いえ、御頼みになればいつでも宿めます」
「宿屋はたった一軒だったね」
「へえ、志保田さんと御聞きになればすぐわかります。村のものもちで、湯治場だか、隠居所だかわかりません」
「じゃ御客がなくても平気な訳だ」
「旦那は始めてで」
「いや、久しい以前ちょっと行った事がある」