夏目漱石 『坑夫』 「どうしたい」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 夏目漱石 『坑夫』

現代語化

「どうしたいんだ?」
「行ってきやした」
「健康診断書もらってきたか。どれ」
「持ってんじゃないすか」
「気管支炎。病気じゃねえか」
「あ、ダメっす」
「こりゃ困ったな。どうすりゃいいんだ?」
「やっぱ置いてってください」
「無理じゃねえか」
「でも、もう帰れないんで、どうか置いてってください。小使でも掃除でも、何でもいいっすから。何でもしますから」
「何でもするとこ言ったって、病気じゃしょうがねえじゃねえか。困ったな。でもせっかく来たんだから、まあ考えてみるよ。明日までには大体様子がわかるだろうから、また来ればいいよ」

原文 (会話文抽出)

「どうしたい」
「行って来ました」
「健康診断を貰って来たかい。どれ」
「持ってるじゃないか」
「気管支炎。病気じゃないか」
「ええ駄目です」
「そりゃ困ったな。どうするい」
「やっぱり置いて下さい」
「そいつあ、無理じゃないか」
「ですが、もう帰れないんだから、どうか置いて下さい。小使でも、掃除番でもいいですから。何でもしますから」
「何でもするったって、病気じゃ仕方がないじゃないか。困ったな。しかしせっかくだから、まあ考えてみよう。明日までには大概様子が分るだろうからまた来て見るがいい」


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