夏目漱石 『坑夫』 「泥棒が這入るとするぜ」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 夏目漱石 『坑夫』

現代語化

「泥棒が入るとするよ」
「こそこそやつがかい?」
「いや強盗だよ。それで、抜刀か何かで脅したときにさ」
「うん、それで?」
「それで、主人が、泥棒だからってことで贋金を渡して帰したとするんだ」
「うん、それで?」
「後で泥棒が贋金だって気づいて、あそこの亭主は贋金を使ってるってあちこちでばらまくんだ。君、どっちが罪が重いと思う?」
「どっちって」
「その亭主と泥棒だよ」
「そうだねえ」

原文 (会話文抽出)

「泥棒が這入るとするぜ」
「こそこそがかい」
「なに強盗がよ。それでもって、抜身か何かで威嚇した時によ」
「うん、それで」
「それで、主人が、泥棒だからってんで贋銭をやって帰したとするんだ」
「うんそれから」
「後で泥棒が贋銭と気がついて、あすこの亭主は贋銭使だ贋銭使だって方々振れて歩くんだ。常公の前だが、どっちが罪が重いと思う」
「どっちたあ」
「その亭主と泥棒がよ」
「そうさなあ」


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