夏目漱石 『こころ』 「手紙を書くのは訳はないですが、こういう事…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 夏目漱石 『こころ』

現代語化

「手紙を書くのは簡単ですが、こういうことは郵便じゃダメですよ。やっぱり東京へ出て、直接頼んで回らないと」
「でもお父さんがあの状態だと、いつ東京へ出られるかわからないじゃない」
「だから出ません。良くなるかどうかわからないうちは、ここにいるつもりです」
「それは当たり前だよね。今にも危ない大病人を置いて、勝手に東京へ行けるわけないだろ」

原文 (会話文抽出)

「手紙を書くのは訳はないですが、こういう事は郵便じゃとても埒は明きませんよ。どうしても自分で東京へ出て、じかに頼んで廻らなくっちゃ」
「だってお父さんがあの様子じゃ、お前、いつ東京へ出られるか分らないじゃないか」
「だから出やしません。癒るとも癒らないとも片付かないうちは、ちゃんとこうしているつもりです」
「そりゃ解り切った話だね。今にもむずかしいという大病人を放ちらかしておいて、誰が勝手に東京へなんか行けるものかね」


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